« 【書籍版】明石日常生活語辞典 (606)    (通算2604回) | トップページ | 【書籍版】明石日常生活語辞典 (608)    (通算2606回) »

2017年12月28日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (607)    (通算2605回)

日常生活語 「ん」

 

《感動詞》 ①相手に呼ばれて応答したり、相手の言葉を聞いていることを示したりするために発する言葉。「ん・ 何・か・ 言()ー・た・かいなー。」②相手の言うことを承知したり同意したりしたときに発する言葉。「ん・ わし・に・ 任し・とい・てんか。」〔⇒はあ、はい、うん、へい、へいへい〕

《助動詞》[動詞や助動詞の未然形に付く] 前にある言葉を打ち消すときに使う言葉。「明日・は・ 行か・ん・ つもり・や。」◆動詞や助動詞に接続し、形容詞や形容動詞には接続しない。形容詞の打ち消しは「まぶし・ない」、形容動詞の打ち消しは「元気や・ない」というようになる。「ん」と「へん」との使い方に差はないが、口調の上で「ん」が続きにくい場合がある。〔⇒ない、へん、ひん、まへん、しまへん、やへん〕

《格助詞(準体助詞)》 ①前の用言的な内容を、体言として扱うことを表す言葉。「勉強する・ん・ か・ せー・へん・の・か。」②前の体言を受けて、「…のもの」「…のこと」という意味を表す言葉。「それ・は・ わし・ん・や。」〔⇒のん、ん〕

《終助詞》 相手に対して疑問を表したり質問したりする気持ちを表す言葉。「もー・ 言()ー・ こと・は・ 無い・ん。」「「そんな・ こと・(を・) し・て・ 良()ー・ん。」◆強い調子で発音すると、相手を説得したり禁止したりする意味にもなる。〔⇒の、のん〕

んか《終助詞》 疑問や詰問の気持ちを表す言葉。しないか。せよ。「早()よー・ 行か・んか。」「元気・(を・) 出し・て・ もっと・ 歩き・んか。」「もー・ 一口・ 飲ま・んか。」◆強い命令口調になると「行か・んかい」「飲み・んかい」「飲ま・んかい」と言う。〔⇒んかい〕

んかい《終助詞》 疑問や詰問の気持ちを表す言葉。しないか。せよ。「もー・ 止め・んかい。」「黙っ・て・ 聞か・んかい・な。」「もっと・ 速う・ 走ら・んかい。」〔⇒んか〕

んかて《接続助詞》 それをしなくても、という意味を表す言葉。「言わ・れ・んかて・ わかっ・とる・がな。」「そないに・ せか・んかて・ 間に合う。」◆もとは、「ん」(打ち消しの助動詞)+「かて」(接続助詞)であるが、2語が1語に熟している度合いが高い。〔⇒んかとて《接続助詞》

んかとて《接続助詞》 それをしなくても、という意味を表す言葉。「走ら・んかとて・ 電車・に・ 間に合う・やろ。」◆もとは、「ん」(打ち消しの助動詞)+「かとて」(接続助詞)であるが、2語が1語に熟している度合いが高い。〔⇒んかて《接続助詞》

んじまい【ん終い】《補助形容動詞や()》[動詞の未然形に付く] その行為などをしないで終わってしまうこと。「病院・へ・ 見舞い・に・ 行か・んじまいに・ なっ・ても・た。」「聞かんじまい・で・ 別れ・た。」「難しー・て・ 結局・ わからんじまいで・ 終わっ・ても・た。」〔⇒ずじまい【ず終い】

んで《接続助詞》 打ち消しの意味を述べておいて、後ろで述べる内容に続いていくことを表す言葉。「尋ねる・ こと・を・ せ・んで・ 帰っ・てき・た。」「飲ま・んで・ 損し・た。」〔⇒いで、んと〕

んでか《終助詞》 その動作を必ずする、または、しないではおれない、ということを、反語を用いて表す言葉。「あいつ・は・ 腹・が・ 立つ・さかい・ 殴ら・んでか。」〔⇒いでか〕

んでも《接続助詞》 ①それをしないことがあっても、かまわない、という気持ちを表す言葉。「明日・は・ 来()・んでも・ えー。」「お前・が・ せ・んでも・ かま・へん。」②強く迫ってこなくても行うつもりはあるという気持ちを表す言葉。「やいやい・ 言わ・んでも・ 金・は・ 払い・ます・がな。」◆「せ・んでも・ えー。」が「せ・ーでも・ えー。」となることがある。「んでも」は、「なんでも」の「な」が脱落したと考えることもできる。〔⇒いでも、なんでも、ないでも〕

んと《接続助詞》 ①打ち消しの意味を述べておいて、後ろで述べる内容に続いていくことを表す言葉。「金・を・ 払わ・んと・ 去()ん・でも・た。」②もしそうしなければという意味(打ち消しの仮定)を表す言葉。「行か・んと・ わから・へん・やろ。」⇒んで、いで。⇒な、いと〕

んとく《助動詞》 しないでおくという意志を表す言葉。「おもろない・みたいや・さかい・ あの・ 映画・は・ 見・んとく・ねん。」

んならん《補助動詞》 しなければならないという義務や責任を表す言葉。「明日中・に・ 行か・んならん・ ところ・が・ ある・ねん。」「死ぬ・まで・に・ 『明石日常生活語辞典』・を・ 作っ・とか・んならん・と・ 思(おも)・とる。」〔⇒んなん〕

んなん《補助動詞》 しなければならないという義務や責任を表す言葉。「明日・まで・に・ 行か・んなん。」「せ・んなん・ こと・は・ 早(はよ)ー・ すまし・なはれ。」「人間・は・ 生きる・ ため・に・は・ 食わ・んなん・やろ。」〔⇒んならん〕

んま()】《名詞》 相手と気持ちや考え方などが合うかどうかということ。性格や気心の合致のしかた。「あいつ・と・は・ んま・の・ 合わしかた・が・ 難し-・ねん。」〔⇒うま【馬】

んま()】《名詞》 ①家畜として飼われ農耕・運搬・乗馬などに活用される、たてがみがあって首の長い動物。「んま・が・ 道・を・ 歩い・とる・の・は・ 珍しい。」②十二支の7番目の「午」。〔⇒うま【馬】⇒ぱかぱか、おんまぱかぱか【お馬ぱかぱか】⇒うま【午】、んま()

んま()】《名詞》 馬を表しており、子()から始まる十二支の7番目。「わしら・の・ 学年・は・ んま・の・ 年・と・ 未(ひつじ)・の・ 年・や。」〔⇒うま【午】、うま【馬】、んま()

んまがあう(馬が合う)】《動詞・ワア行五段活用》 相手と気が合う。相性が良い状態である。意気投合する。「あの・ 2人・は・ んまがあわ・へん・みたい・や。」〔⇒うまがあう【馬が合う】

んやけど《接続助詞》 何かのつながりで、対比されることがらを続けて言うことを表す言葉。「強(つよ)ーに・ 言()ー・た・んやけど・ 聞ー・てくれ・なんだ。」〔⇒もんやけど、けど、けども、けんど、けんども、ところが〕

|

« 【書籍版】明石日常生活語辞典 (606)    (通算2604回) | トップページ | 【書籍版】明石日常生活語辞典 (608)    (通算2606回) »