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2018年1月12日 (金)

奥の細道を読む・歩く(228)

にし茶屋街のあたり

 

 犀川大橋が見えるところを通って、室生犀星記念館に向かいます。犀星歳時記・春夏編という展示をしています。展示資料を見ながらゆっくりと静かな時間を過ごすように仕組まれたような雰囲気に満ちています。時間の都合で駆け足になりそうなのが残念です。

 記念館の近くにある雨宝院は、室生犀星が、寺の子として育った幼少時代を描いた「性に目覚める頃」に登場するところです。犀星生い立ちの寺として、犀星展示室も設けられているようですが、ここでも、ゆっくりできません。

 成学寺の境内には「あかあかと日は難面も秋の風」の芭蕉句碑(秋日塚)があります。また、ここにも一笑塚があります。

 にし茶屋街に立ち寄りますが、夕方ですから観光客の姿はありません。閉館間際の金沢市西茶屋資料館をさっと一見します。かつての部屋の雰囲気が残され、芸妓さんたちが使っていた品々も展示されています。ここは作家・島田清次郎が青年期を過ごした吉米楼の跡だそうです。「ひがし茶屋街」と「にし」とはもともと違った趣を呈していたのか、それとも訪れている観光客の多寡に理由があるのか、ともかく夕方の「にし」には、暮れゆく一抹の寂しい風情があります。

 頑丈で古風な、国登録有形文化財である犀川大橋を渡って、芭蕉の辻に向かいます。芭蕉の辻は、芭蕉が10日間ほど滞在した、旅人宿の宮竹屋があった場所です。

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