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2018年3月16日 (金)

奥の細道を読む・歩く(291)

米沢に立ち寄る

 

 予定していた「奥の細道」の旅は終わりました。新庄からの帰途に途中下車して米沢に立ち寄ります。米沢の町は初めてですが伊達氏が200余年、上杉氏が300年近く居城を構えて城下町が形作られたところです。時間が限られていますから、上杉神社を往復して、その途中にも目を向けることにします。

 駅は町の中心からすこし外れているようです。西に向かって歩き相生橋で最上川を渡ります。昨日の最上川とは違って、この辺りは水量が多くありません。

 土木学会の土木遺産という万世大路があります。寺町寺院の続くところで左折して南下、しばらく行ってから右折して西に向かいます。札の辻跡などがあります。

 上杉神社前というバス停がある辺りから、観光客の姿が見えるようになりました。博物館と文化ホールが一緒になっている「伝国の杜」という建物には、能舞台が作られ、さまざまな展示があります。目の前に神社の森が見えてきました。

 短いけれども明治の古風を残した舞鶴橋を渡って神社に近づいていきます。伊達政宗公生誕の地の碑、上杉謙信の像、上杉景勝と直江兼続の主従の天地人像、上杉鷹山の「なせば成るなさねば成らぬ何事も成らぬは人のなさぬなりけり」の碑、上杉鷹山の像、上杉謙信祠堂跡など、応接に暇ないほど、次々と続きます。

 上杉神社にお参りし、社務所で朱印を頂いてから、松岬神社に立ち寄ります。

 時間が有れば見て回るべきところはたくさんあるのですが、米沢の一部分だけを見て離れます。

         ◇  ◇  ◇

 「奥の細道」を巡る旅は、いったん終了です。58日間にわたる旅でした。機会があれば改めてもう一度、という気持ちが無いわけではありませんが、自分の年齢を考えれば可能性はありません。現代の旅ですから「野ざらし」を覚悟するほどのものではありませんでしたが、それでも、病に襲われることなく、事故に遭遇することなく終えられることは嬉しいことです。

 日本の国土は広い。その土地その土地に生きる人たちの生活ぶりや文化に接してきました。また、先人たちはこの国の隅々まで旅をしていることにも驚きます。文学遺跡に限らず、あらゆる分野の先人の足跡が各地に残されています。好奇心を失わず、これからも自分の足で、この広い日本を歩き続けようと思います。

 

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