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2018年5月 1日 (火)

言葉の移りゆき(14)

「〇〇ハラ」の増殖

 

 財務省に関わるセクハラ、レスリング界のパワハラなど、ハラスメントに関する話題があふれています。「〇〇ハラ」という言葉はいくつあるのでしょうか。

 

 電車の女性専用車両に男性があえて乗り込み、トラブルになるケースが起きている。「男性に対する差別だ」と主張し、女性客と口論する動画もインターネットに投稿されている。

 (毎日新聞・大阪本社発行、2018年4月24日・夕刊、3版、9ページ、川上珠実)

 

 間違って女性専用車に乗ってしまってモジモジする男性もいるでしょうが、わざと乗り込んでいくという行為が増えているという記事です。この記事は100行を超える長文で、写真も掲載されています。

 ところが、この記事の中には「差別」は使われていますが、「ハラスメント」という表現はどこにもありません。記者はそのような意識で書いているのではないようです。それにも関わらず、一番大きな見出しは、

  女性車両に「乗りハラ」

となっています。この記事を整理した人が「乗りハラ」を使ったのです。「乗りハラ」という言葉が定着するとは思いませんが、報道関係者が安易に「〇〇ハラ」を増殖させるのは困りものです。

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