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2018年5月 2日 (水)

言葉の移りゆき(15)

難読文字は、「キラキラ」輝いてはいない

 

 子どもの名付けを話題にした記事のリード文に、次のような表現がありました。

 

 子どもの名前をどうやって決めましたか? 漢字の読み方が分かりにくいキラキラネームは、何かと話題になります。34歳の記者(毛利光輝)も漢字がキラキラしている上、「戦国武将の子孫ですか?」と幾度となく聞かれ、そのたびに「違います」と説明するのが疲れます。

 (朝日新聞・大阪本社発行、201711月4日・朝刊、10版、20ページ、毛利光輝)

 

 記事の文章は長いのですが、キラキラという言葉は出てきません。けれども、見出しは〔子の名付け 「胱」はキラキラ?〕となっていて、キラキラという言葉が強調されています。

 記事によると、キラキラは「漢字の読み方が分かりにくい」ことのようです。毛利光輝という漢字もキラキラしているというのですから、輝かしい文字遣いという意味もあるのかもしれません。けれども、こういう使い方は、国語辞典には出てきません。

 ホームページで検索してみると、漢字の音読みや訓読みではわからない読み方や、イメージで名付けられた名前のことのようです。一般常識から著しく外れていると思われる珍名です。

 親によって付けられた名前は、子どもが変えることはなかなか難しいことです。一時的な親の思いによって、子どもに大きな迷惑がかかることは避けなければならないと思います。

 ところで、このような名付けをなぜ「キラキラ」と言うのでしょうか。「難読」というようなマイナス・イメージを、「キラキラ」というプラス・イメージで表現すること自体が、親が子にキラキラネームを名付けるのと同根であるように思えてなりません。

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