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2018年7月 7日 (土)

言葉の移りゆき(77)

「丁字路」と「T字路」

 

 タイの洞窟で行方不明になっていた少年など13人の生存が確認されたというニュースは明るい話題でした。それを伝える記事に、「タムルアン洞窟の捜索状況(イメージ)」という図が添えられていましたが、その図の中の説明に次のような文字が使われていました。

 

 丁字路

 丁字路まで約3㎞

 (毎日新聞・大阪本社発行、2018年7月3日・夕刊、3版、11ページ)

 

 「十字路」「丁字路」は漢字の文字の形に添った言い方ですが、その「丁字路」は「T字路」という文字遣いも目にします。「丁字路」と「T字路」は、文字の形も似ていて、発音も類似していますから、文字の置き換えも容易です。「丁字路」の他に、「丁字定規」や「丁字帯」などの言葉もありますが、それらも「T」に置き換えられている場合もあります。

 「T字路」にあたる英語表記は「three-forked road」とか「three-way junction」が主流です。「T-junction」という言い方もあるようですが少数派のようです。「T字路」は和製の表記ということになるのでしょう。

 「丁字路」は道路交通法などの法律にも使われている言葉ですから、「丁字路」の言い方がすたれることはないでしょう。NHKは「丁字路」「T字路」両方の表記を採用しているようですが、今回の事故についてのニュースをホームページで見ると、「丁字路」と「T字路」の両方が各社の方針によって使われているようです。

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