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2018年7月26日 (木)

言葉の移りゆき(96)

ラジオ・テレビ的な文章表現

 

 ラジオやテレビで使われているような、カタカナ語や流行語()の多い文章を、新聞記事で目にすると、戸惑いを感じることがあります。ファッションに関する記事の場合は仕方がないと思いますが、地域版のトップ記事であったりすると、もう少し違った表現があっても良いのではないかと思います。

 

 「ファンシー絵みやげ」なるものを集めている人がいるらしい。1980~90年代にかけて、全国の観光地で売っていた 土産物で、愛らしくも、どこかジャンクな香りが、ナウなヤングに大人気だったという。何ですか、それ? 見せてもらえますか。

 (朝日新聞・大阪本社発行、2018年6月25日・朝刊、「神戸」版、13版△、25ページ、秋山惣一郎)

 

 リード文の全文を引用しましたが、記事を読むと、「ファンシー絵みやげ」とは、子どもや若者向けのキーホルダーや暖簾や湯飲みなどであることがわかります。

 けれども、「どこかジャンクな香りが、ナウなヤングに大人気だった」というようにカタカナ語を羅列されると、若さにあふれる記者が使っている日常語がそのまま文字になったように感じます。「ジャンクな香り」は小型の国語辞典には出ておりませんから意味がわかりませんが、「ナウなヤング」は、「現代的な若者」とはニュアンスが異なるのでしょうか。

 記事の中身は収集家にインタビューしたものになっているのですが、そこではごく普通の外来語しか使われていません。

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