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2018年8月27日 (月)

言葉の移りゆき(128)

京阪神と東名阪

 

 京都・大阪・神戸は比較的、近接した都市です。京阪神という言い方はしばしば目にします。京阪神という言葉は京都・大阪・神戸の3都市を指すこともあれば、京都から大阪を経て神戸までの地帯を指すこともあります。「京阪神に1箇所ずつ拠点を設ける」というは前者、「京阪神を強い揺れが襲った」というのは後者の意味です。

 芸能生活50周年を迎えた落語家の月亭八方さんが話題になっている記事がありました。

 

 「50年の節目はさすがにやり過ごせない」との思いもあり来月から東名阪で記念落語会も開催。次世代へのバトンの渡し方も意識している。

 (朝日新聞・大阪本社発行、2018年7月28日・朝刊、13版、9ページ、「TV笑ケース」、中西正男)

 

 道路名の東名高速や、鉄道(近畿日本鉄道)の名阪特急の名でわかるように、東名や名阪は2点間を結ぶものです。地帯を表しているのです。神奈川県下から静岡県下までの東名高速道路を利用することがあり、三重県下の駅から奈良県下の駅まで名阪特急を利用することもあります。

 東名阪を東京・名古屋・大阪の3都市と解釈することはできるでしょうが、その3都市は比較的、遠い位置にあります。京浜(東京と横浜) や阪和(大阪と和歌山)とは状況が違います。都市の頭文字を結んだ言葉を作ることが許されるなら、札東福(札幌と東京と福岡)などという言葉も成り立つことになります。

 月亭八方さんが、東京・名古屋・大阪の3都市で落語会を開くのか、東名阪(太平洋ベルト地帯)のあちこちで開くのかは、情報がないので、わかりません。

 

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