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2018年9月12日 (水)

言葉の移りゆき(144)

わからなかったら、自分で調べなさい

 

 新聞社は、自社のデジタル紙面のアクセスランキングを1面記事として掲載し続けたり、紙面の記事の続きを有料デジタル版で読ませようと画策したりしていますから、わかりにくい言葉であっても、インターネットを使って、自分で調べなさいという姿勢のようです。紙面で完結しないで、あとはインターネットにお任せという姿勢のようです。こんな記事がありました。

 

 終戦記念日に合わせて関連番組が増える時期。時勢に敏感なEテレビ「バリバラ」(日曜夜7時)も5日は「障害者×戦争」がテーマ。 …(中略)

 ご意見番の玉木幸則は、「戦争のときは、戦争の役に立つか立たないか。今は今で、経済的な活動の役に立つか」と指標の存在を語り、 …(中略)

 30分の放送枠で、昨今の世相まで斬った巧みな構成。安易に使われ過ぎだけど、真の〝神回〟とはコレでしょ。

 (朝日新聞・大阪本社発行、2018年8月11日・朝刊、13版、24ページ、「よこしまTV」、中山治美)

 

 ここに書かれている「今は今で、経済的な活動の役に立つか」否かということが指標になってしまっているという指摘はもっともなことで、私も、そのような現代社会を憂えています。玉木氏を私は存じませんが、天下を諫める「ご意見番」を務めている方なのでしょうか。

 ところで、「バリバラ」という番組名の意味がわかりません。「神回」には「かみかい」というルビが振ってありますから、まだ馴染みの少ない言葉かもしれませんが、私には理解できません。

 知らないのは自分のせいなのでしょうが、突然のように「神回」と言われてもポカンとするだけです。調べるしかありません。

 バリバラというのは、障害者のための情報バラエティというような意味のようです。2012年4月の放送開始だそうですが、「バリバラ」という略語の作り方は、なんだか茶化している感じがします。

 神回というのは、主にテレビ番組で傑出した出来映えの放送回を賞賛して述べる言い方だそうです。何でもかでも大げさに「神」と称する言葉遣いの一翼を担っているのでしょう。

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