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2018年9月28日 (金)

言葉の移りゆき(160)

「運休」、「運転見合わせ」、「運行取りやめ」

 

 今年は夏から秋にかけて、豪雨、地震、台風などの災害が続きました。交通機関の乱れも長期にわたりました。

 「運休」は運転休止や運航休止などを約めたもので、ニュースにしばしば出てくる言葉です。それとともに「運転見合わせ」という言葉などが使われる度合いも多く、どのような使い分けがされているのだろうかと疑問に思います。

 

 台風20号の影響によるJRの運休などで24日午前、近畿各地では通勤や通学の足が乱れた。

 京阪神地区のベッドタウンとなっている滋賀県草津市のJR草津駅には、東海道線(長浜-京都間)が始発から運転見合わせになったため、朝から運転再開を待つ利用客が集まった。 …(中略)

 JR福知山線では宝塚駅以北の運転の見合わせになり、三田駅では改札口で運転再開の見通しを尋ねる利用客の姿も。

 (毎日新聞・大阪本社発行、2018年8月24日・夕刊、3版、9ページ、礒野健一・粟飯原浩・岡村崇)

 

 JR西日本の京阪神地区の在来線は、24日も神戸線など16路線で始発から運転を見合わせた。他の多くの路線も本数を減らしたり、新快速と快速の運行を取りやめたりして、ダイヤが大幅に乱れた。

 JR西によると、沿線設備の安全確認に時間がかかっている上、各線で運休が相次ぎ、多くの列車が目的地にたどり着けなかったため、列車本数が足りず、運転の見合わせや間引き運転を強いられている。

 (朝日新聞・大阪本社発行、2018年8月24日・夕刊、3版、11ページ)

 

 2つの記事ともに「運休」という言葉を使っていますが、その他には「運転()見合わせ」「運行を取りやめ」など、思い思いの表現になっています。

 運転を「見合わせ」たり「取りやめ」たりするのは、それぞれの段階での判断(意思)が働いているようにも見えますが、それらは、広い意味の「運休」の中に、すべて含まれるように思います。鉄道会社や報道機関で、言葉の使い分けの基準があるのでしょうか。

 いずれにせよ、これらは一時的なことであって、ある一定の期間にわたる「不通」というのとは一線を画していると言ってよいでしょう。

 話は別のことになりますが、「列車本数」とは、一般的に「何時台には何本の列車が設定されている」というようなダイヤ上の数を表すように思います。ところが、後ろの記事にある「列車本数」は、何両かで編成された一まとまりの車両の数のことを指しているようです。

 

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