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2018年11月 7日 (水)

言葉の移りゆき(200)

東京の一極集中

 

 「総務相『東京一極集中はもう限界』」という見出しの記事を読みました。その通りです。東京の一極集中は是正の方向へ持っていかなければなりません。ところが、その記事に書かれていることには驚きます。短い記事ですから、全文を引用します。

 

 石田真敏総務相は4日、省内の新旧大臣の交代式で「東京一極集中はもう限界に来ている」と述べ、「本当に安心安全な快適な首都とはどういうことか、東京都、全国の皆さんと考えなければいけない」と訓示した。さらに「先日の台風で(都内では)駅前に人があふれていた。あの台風でこういう混乱が起こるのかと。もし、予想される大災害が起こったらどうなるのか」とも語った。

 (朝日新聞・大阪本社発行、201810月5日・朝刊、13版、4ページ、「政界ファイル」)

 

 「東京一極集中は限界に来ている」だから一極集中をやめよう、という考えではないのに驚きます。「東京一極集中は限界に来て」安心安全でなくなっているからその方策を考えて、さらに一極集中を推進しようという考えのようです。

 東京一極集中をやめるためには、東京が安心安全な都市ではないということを徹底して広報し、地方への分散を図るべきでしょう。東京の一極集中(安心安全な首都)のことを、「東京都」だけでなく「全国の皆さんと考えなければいけない」という主張は的外れもはなはだしいと思います。

 安心安全が欠如してはいけませんが、東京(および首都圏)をもっと不便な都市にすることが必要です。「台風で駅前に人があふれて」「混乱が起こる」ような都市だということを徹底して知らさなければなりません。東京に欠陥があることを広報することが、東京一極集中を回避するためのひとつの方法だと思います。

 東京を、地方都市や田舎よりももっともっと暮らしにくい場所にしなければなりません。東京にばかり国家予算を注ぎ込むことを止めて、地方都市や田舎が快適になるようにしなければなりません。東京の思い上がりが極まった感じがします。

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