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2018年11月21日 (水)

言葉の移りゆき(214)

カタカナ書きの横行

 

 二つの記事の見出しを紹介します。

 ひとつめは、JR西日本が新幹線のトンネル内に社員を座らせて、最高時速300キロの車両の通過を間近で体験させる研修をしているとニュースです。

 ふたつめは、来年の干支「亥」をかたどった干支ボトルのウイスキーの製造が、蒸留所で本格化しているというニュースです。

 

 新幹線300キロ間近で「安全意識向上」 /JR西 キケン?な研修

 (朝日新聞・大阪本社発行、20181021日・朝刊、13版、35ページ、見出し)

 

 もうすぐウリ出し

 (朝日新聞・大阪本社発行、20181023日・朝刊、13版、6ページ、見出し)

 

 ふたつめの見出しを見たときは、一瞬、何かの掛詞であるのかと思いましたが、関連する言葉はありませんでした。

 どちらの場合も、見出しをカタカナで書くべき理由は待ったり見当たりません。本文にカタカナ書きがあるわけではありません。最近、見出しだけにこのような傾向があるように思います。たぶん、記事を整理する人の個人的な好みなのでしょう。このようなことを繰り返していると、日本語そのもののだらしなさに結びついていくでしょうが、そういうことには気付いていないようです。

 外来語のカタカナが増えて、新聞の文章にはカタカナが増えています。記事全体の中でカタカナの占める割合はいくらぐらいでしょうか、記事全体の中での割合と、見出し語の中での割合とを比べたら、圧倒的に、見出し語に占めるカタカナの割合の方が大きいでしょう。その上に、アルファベットの略語も多くなっています。

 そのうち、見出しから漢字が消える日が来るのでしょうか……。というような皮肉を言いたくなってきます。

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