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2019年3月 7日 (木)

言葉の移りゆき(320)

「とげ」と「とげとげ」と「とげとげしい」

 

 私たちの地域の方言では、缶詰の缶などのことを「かんかん」と言います。「かんかんを開ける」とか「かんかんで手を切った」というように言います。方言ですから国語辞典には載っていませんが、関西では広く使われる言葉です。

 同じように、毬栗や薔薇の棘(とげ)のことを「とげとげ」とも言います。これも国語辞典には載っていません。

 ところで、態度や言葉遣いなどが荒くてきつい感じを含んでいることを「とげとげしい」と言いますが、この言葉は国語辞典に載っています。

 これは私の勝手な想像ですが、「とげ」という言葉が重なって「とげとげ」となり、それが発展して「とげとげしい」という形容詞になったのではないかと思います。

 「とげとげ」は地域的な言葉でしょうか、それとも全国で使われている言葉なのでしょうか。

 こんな記事がありました。

 

 首に鋭いトゲが生えた新種の草食恐竜の化石が、アルゼンチンで見つかった。研究チームは、背中にかけて2列のトゲが並んで生えていたと想像しており、肉食恐竜から身を守ったり、異性をひき付けたりするためだった可能性があるという。

 (朝日新聞・大阪本社発行、2019年2月7日・夕刊、3版、1ページ、小堀龍之)

 

 本文中に使われているのは「トゲ」ですが、見出しは「トゲトゲ恐竜  異性にアピール?  アルゼンチンで新種発見」となっています。

 見出しの「トゲトゲ」は関西バージョンなのでしょうか、それとも他の本社発行の紙面にも「トゲトゲ」が使われているのでしょうか。興味のあるところです。

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