« 言葉の移りゆき(342) | トップページ | 言葉の移りゆき(344) »

2019年3月30日 (土)

言葉の移りゆき(343)

文字か? 記号か?
面倒くさいから外来語で行け
 「文字」という言葉と「記号」という言葉とは異なったものです。同様に、「絵」と「図」も別の言葉です。
 東京オリンピックの競技のマークが決められて、発表されました。
 2020年東京五輪の開幕まで500日となった12日、大会組織委員会は、五輪の競技を表すピクトグラム(図記号)を発表した。
 (読売新聞・大阪本社発行、2019年3月12日・夕刊、3版〇、1ページ)
 大会組織委員会はこの日、33実施競技50種類の絵文字(ピクトグラム)を発表したほか、都内で記念イベントもあった。
 (朝日新聞・大阪本社発行、2019年3月12日・夕刊、3版、8ページ)
 発表されたマークを「図記号」と呼ぶのがよいか、「絵文字」と呼ぶのがよいか、その判断は難しいでしょう。「図文字」「絵記号」という言葉も成り立つかもしれませんし、他の呼び方もあるかもしれません。
 公的な機関が「ピクトグラム」という言葉を使えば、報道機関はそれに従わなければならないでしょう。きちんと日本語の呼称を決めて発表すればよいのに、外来語で発表するから、新聞社は日本語の呼び方に苦慮するのです。
 国際化などという言葉を盾にして、公的・私的を問わず、外来語の流入を続けています。日本語に置き換えるのが面倒くさいから、外国の言い方に従っておこうというという追随姿勢なのです。公的機関がそのようにすれば、その傾向はますます拡大していくでしょう。新しい言葉を使い始めることを最小限にしよう、などという気持ちは乏しいのでしょうね。

|

« 言葉の移りゆき(342) | トップページ | 言葉の移りゆき(344) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 言葉の移りゆき(342) | トップページ | 言葉の移りゆき(344) »