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2019年4月13日 (土)

言葉の移りゆき(357)

「紙の辞書」、「紙の地図」、「紙の新聞」

 

 もともと紙でできているから「紙の」という修飾語など要らないのに、その修飾語が付けられた最初は、私の身近なものでは「紙の辞書」でした。電子辞書を使ったことはありますが、現在も私は、辞書といえば紙のものと思っています。
 国土地理院が「自然災害伝承碑」の地図記号を作ったというニュースに、次のようなことが書かれていました。

 

 

 新しい地図記号ができるのは、2006年の「風車」と「老人ホーム」以来13年ぶり。6月からウェブ版、9月からは紙の地図に反映される見通し。
 (朝日新聞・大阪本社発行、2019年3月16日・朝刊、13版、39ページ、贄川俊)

 

 ホームページでいろんな地図は利用していますが、地図というのは本来、紙に印刷されたものであると思っています。「紙の地図」という言葉に接すると、時代の流れを感じないわけにはいきません。
 「紙の本」でなくても読書ができる時代です。私にとって身近なものでは、次は「紙の新聞」でしょう。「紙の新聞」は今でもときどき目にしますが、あっと言う間に、「紙の新聞」という言葉が現実味を帯びてきているように思います。
 学校の教科書すら「紙」一辺倒でなくなる時代です。「紙の」という言葉が、「時代遅れの」という言葉と同義語にならないことを祈るのみです。

 

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