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2019年4月11日 (木)

言葉の移りゆき(355)

「とよがわ(豊川)」と「とよばし(豊橋)」


 今年は、太平洋側の豊橋から日本海側の糸魚川まで歩く計画を立てています。江戸時代の五街道をすべて、端から端まで歩きました。その後に行った松尾芭蕉の「おくのほそ道」を辿る旅は一部を鉄道で移動したりしました。
 今回は、本州の中央部を南から北へ歩きます。南北ですから縦のような気がしますが、日本縦断というのは普通、北海道から九州・沖縄に向かうことのようです。今回の私のコースは横断なのでしょうか、縦断なのでしょうか。
 それはともかく、豊橋からJR飯田線に沿う形で辰野・塩尻・松本に出て、その後は「塩の道」のルートを忠実に辿るつもりです。飯田線には秘境駅というのが連続します。線路の近くには辿れる道がありませんから、水窪駅から天竜峡駅までは歩かないで鉄道利用にします。
 その第1回目として、愛知県の豊橋市(豊橋駅)から豊川市、新城市を経て、北設楽郡東栄町(東栄駅)までを歩き終えました。
 豊橋市は「とよはし」、豊川市は「とよかわ」です。けれども、歩いていると地名の読み方が気になります。川や橋の名前は平仮名で書かれていることが多いのですが、豊川や豊川放水路の読み方は「とよがわ」です。豊橋市内にある「豊橋」という橋は「とよばし」です。市名となっている豊橋も豊川も、もともとは濁って読んでいたようです。
 大阪は八百八橋と言われますが、本当は「はし」がないのだという洒落言葉があります。心斎橋も淀屋橋も高麗橋も濁って読むのです。
 日本には無数の川が流れていますが、最上川も信濃川も利根川も木曽川も淀川も濁って読みます。日本に流れている「かわ」は意外に少ないとも言えるでしょう。

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