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2019年5月21日 (火)

言葉の移りゆき(395)

「100%再生可能エネルギー運行」とは

 

「再生可能エネルギー」とは、有限な資源である石油、石炭、天然ガスなどの化石エネルギーとは違って、太陽光、風力、地熱などの、自然界に常に存在するエネルギーのことです。
 全列車をそのエネルギーによって運行する試みが始まったというニュースがありました。

 

  東京急行電鉄(東京)は25日、東京都内を走る世田谷線で、電力の100%を再生可能エネルギー由来とする取り組みを始めた。東北電力グループが水力と地熱で発電した電力を供給する。東急によると、全列車を再エネだけを使って通年運行するのは日本の都市型電車では初めて。 …(中略)…
 東急によると、今回の取り組みは、従来の電気料金より割高になるが、運賃には反映させない。
 (毎日新聞・中部本社発行、2019年3月26日・朝刊、13版、6ページ)

 

 このような取り組みは、もちろん望ましいことではありますが、東京急行電鉄の取り組みによって日本全体の再生可能エネルギーの割合が上がることになるのでしょうか。そうではなくて、現状としての割合の中で、東急は再生可能エネルギーのうちの水力と地熱で発電したものを使うということなのでしょう。
 従来の電気料金よりも割高になるが、それのみを使うという考えは賞賛すべきなのでしょうが、いったいどのようにして送電されるのでしょうか。専用線を使うのでしょうか。いろいろな方法で発電されたものが一括して送電されているのなら、何だか理屈が通らないような気持ちがしないではありません。
 再生可能エネルギーだけを使うという企業が増えた場合、太陽光、水力、風力、地熱などの発電でまかなえる態勢となるのでしょうか。東急の営みは今後を考える長い長い営みの先導役であるような気がします。
「再生可能エネルギー」だから略して「再エネ」などということではなくて、もっとしっかりした言葉が生まれてほしいと思います。

 

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