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2019年5月 5日 (日)

言葉の移りゆき(379)

「ことばサプリ」というタイトル

 言葉を話題にした新聞記事が掲載されるのは嬉しいことです。言葉についてのコラムも同様です。
 4月から「ことばサプリ」というコラムが始まりました。その中で、次のようなことが書かれています。


「サプリ」、実は和製英語です。本来はサプリメント(supplement)。「アプリ」や「スマホ」のように「おおむね日本語の略語規則から予想される通りの略語です」というのは国立国語研究所の窪薗晴夫教授。「サプリ」は英語では使いません。 …(中略)…
 タイトルにこの言葉を選んだのは読者の方々の「ことば」に関する疑問を解決したり、新聞をわかりやすく読んでもらったりする「活力」になれたら……そんな願いから。
 (朝日新聞・大阪本社発行、2019年4月6日・朝刊、13版S、11ページ、「ことばサプリ」、坂上武司)

 二つの疑問を述べます。
 その1。和製英語とは何なのでしょうか。スポーツ試合などの「ナイター」は和製英語だと言われます。もともと英語にナイターという言葉はなくて、英語になぞらえて日本で作った言葉であるからです。
 それに対して、「テレビ」「サプリ」などは、英語の発音の末尾を切り捨てたものです。テレビジョンという言葉も、サプリメントという言葉も、時には使います。「テレビ」や「サプリ」は和製英語ではなく、外来語の短縮形と言うべきものではないでしょうか。
 (この論理でいくと、日本語は和製英語だらけだということになります。)

 その2。「サプリ」という言葉のイメージは、プラスの要素が強いものでしょうか。記事の中には
、日本人の2人に1人はサプリを利用していると書かれています。そういうものを利用しない者にとっては驚きの数字です。
 体によいように宣伝されながら、実は対して効果がない……、というような思いを持っている人もいるかもしれませんし、健康保持にとってはあくまで補助的な役割しか持っていないものかもしれません。
 (言葉のことを積極的に論じるようなタイトルにしてほしかったと思います。)

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