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2019年5月 7日 (火)

言葉の移りゆき(381)

「バイトテロ」という言葉が生まれていた

 飲食店やコンビニエンスストアなどの従業員による不適切な動画などが投稿されて社会問題となりました。新しい現象が生まれると新しい言葉が生まれるのは必然かもしれませんが、「バイトテロ」という言葉には驚きました。新しい言葉はテレビがさきがけを果たすことが多いのですが、「バイトテロ」は新聞で、しかも地方新聞(通信社の配信記事?)ではじめて見たからかもしれません。


 アルバイト従業員らが悪ふざけなど不適切な動画をインターネット上に投稿し、炎上する「バイトテロ」への対応に関し、民間企業が全国約180の飲食店を対象に調査した結果、半数以上が「対策をしていない」と答えたことが23日、分かった。 …(中略)…
 バイトテロと呼ばれる行為は、会員制交流サイト(SNS)の普及に伴い急増。
 (信濃毎日新聞、2019年4月23日・夕刊、2版、7ページ)

飲食店やコンビニエンスストアの中には全店舗を一斉休業にするなど、大きな被害を受けたところがあるようです。けれども、政治的色彩などはなく、死傷者も出ないような事件を「テロ」と称することは正しいのでしょうか。「テロ」という言葉の使い方が、これまでとは違った方向に向かっているように感じられます。
 「バイトテロと呼ばれる行為」というような言い方は、出自を曖昧にしています。その記事を書いた人がはじめて使い出した言葉のようなものにまで「…と呼ばれる」という表現が使われる場合もあります。

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