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2019年6月 7日 (金)

言葉の移りゆき(412)

自虐の言葉は2種類あるのでは…


 自虐の言葉が注目を浴びているそうです。銚子電鉄の「まずい棒」というお菓子や、鳥取県知事の「スタバはないけど砂場はある」という発言は、私も聞き知っています。
 埼玉県を「ダサイタマ」と言うことが「ださい」という形容詞に結びつくということも読んだことがあります。
 「最強の」「全国一の」「絶賛の」などという言葉は、もはや言葉の遊びに過ぎないと感じる人たちにとって、自虐の言葉には真実や面白みが込められていると思っても当然でしょう。
 こんな記事がありました。


 ダサイタマにクサイタマ。埼玉をおとしめる言葉が繰り返される映画「翔んで埼玉」が人気だ。怒り心頭かと思いきや、県民は、まんざらでもない様子。その真意は。 …(中略)…
「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」などのセリフもあるが、先月中旬までの集計では動員の約25%は県内。
 (朝日新聞・大阪本社発行、2019年4月19日・朝刊、14版、35ページ、「ニュースQ3」、笠原真)

 この記事には、全国の「自虐」の例というのが載っていますが、茨城県のPRの「のびしろ日本一」や、志摩スペイン村の「並ばないから乗り放題」などはプラス面と結びつけられます。
 北海道の観光協会の「元気ないです十勝川温泉」は自虐が過ぎるのではないでしょうか。「ダサイタマ、クサイタマ」も同様です。
 ところで、この「ダサイタマ」もテレビや新聞が強調しているような気がします。こんな記事もありました。


 東京のインスタ映えスポットや流行のファッションにめっぽう弱いという埼玉女子。司会の指原利乃の「おのぼりさんっぽい」というひと言にスタジオゲストは思わず沈黙する。「ダサイタマ」、実は認めているのか。
 (読売新聞・中部支社発行、2019年3月27日・朝刊、12版、38ページ、「試写室」、吉田拓也)

 いつまでもダサイタマと言い続けているわけにはいきますまい。ダサイタマを、プラス面と結びつけること、例えば、タサイ(多彩、多才)タマに変えることも必要なのではないでしょうか。

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