« ふるさと江井ヶ島(9) | トップページ | ふるさと江井ヶ島(11) »

2019年7月 9日 (火)

ふるさと江井ヶ島(10)

こどもぎんこう(子供銀行)


 戦後の一時代、「こども銀行」というのがあった。現在では、中学校や高校で模擬的に株式の売買をさせたりして金融の仕組みを知るという教育もあるようだが、「こども銀行」は、児童が銀行などと連絡して自主的に運営していた貯蓄制度である。すべての学校で行っていたのか、そうでないのかは知らない。1か月に1度か2度、「貯金の日」があったように思う。高学年になったとき、その貯金の係になる児童もいた。
 こども向けの専用の通帳が作られて、口座番号がつけられていた。簡単な記号や数字であったが、ある友だちに「B-29」の番号が割り当てられて、みんながオオーという声を上げた記憶がある。終戦から年月が経っていない頃のことで、戦闘機の型番と一致したのである。
 たぶん、児童がお金を運んだのではなく、銀行の方から取りに来てもらっていたのだろうと思う。小学校の職員室にあった電話機で、取っ手をグルグル回して電話局(江井ヶ島郵便局の中にあった)にかけて、電話番号を告げて神戸銀行江井ヶ島支店につないでもらって、銀行の方と話をした記憶がある。銀行との連絡も児童にさせていたのである。お金が集まったから取りに来てくださいというような内容を告げたのだろう。

|

« ふるさと江井ヶ島(9) | トップページ | ふるさと江井ヶ島(11) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ふるさと江井ヶ島(9) | トップページ | ふるさと江井ヶ島(11) »