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2019年7月 2日 (火)

ふるさと江井ヶ島(3)

うんどうかい【運動会】


 終戦から数年経った頃に小学校に入学した筆者は、明石市立江井島小学校の秋の運動会のときに次のような歌を歌った。

屏風ヶ浦の 秋たけて
 海にも波の 花が咲き
 野には千草の 色萌えて
 眺め優れし わが庭よ

 「江井ヶ島から東に続く屏風ヶ浦海岸がすっかり秋になって、海上の波はまるで花が咲き乱れているようだ。海だけではなく野原にもいろいろな花が咲き乱れていて、素晴らしい眺めである。小学校の校庭はそんなところにあるのだ」という意味である。
 この内容では校区の様子や校庭を賛えるのようであるが、その校庭で繰り広げられる運動会を喜び合う歌であり、気持ちを鼓舞する歌でもある。
 筆者が小学生の頃の運動会は9月に実施しないで、10月であった。運動会の日の楽しみである弁当と結びつくのは、栗や梨などの季節感であった。じゅうぶんに秋らしくなってから運動会が開かれていたのである。
 この歌はメロディが印象的で、今でも秋になったら思い出すし、歌うこともできる。けれども、記憶にあるのは、この1番の歌詞だけである。
 江井島小学校の『百年のあゆみ』には、この歌が紹介されている。そこには2番も3番の載っているが、2番や3番を歌った記憶は残っていない。
 2番と3番の歌詞は次のとおりである。

 空いと清く 気は澄みて
 スプーンレースに かけくらべ
 ダルマ送りに 綱引きと
 我らが胸は さやかなり

 いざ皆来たれ 我が友よ
 日ごろ鍛えし この腕を
 示さん時は 今なるぞ
 あわれ楽しき 運動会

 小学生の時代は、子どもたちがいろんな遊びを始めるときに、「戦闘ー開始ーっ!」と言って始めることをしていた。終戦後の日も浅い頃には、その言葉の意味の重さなどおかまいなしに、この言葉を使っていたように思う。この歌の3番の歌詞にもそのような気配を感じる。

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