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2019年9月 8日 (日)

明石日常生活語辞典の刊行について(8)

刊行の経緯について述べます(その2)


 「明石日常生活語辞典」の原稿は、自分ひとりの手仕事として書き続けてきました。パソコンを使いましたが、ワープロ機能だけで、高度な使い方はしておりません。手書きがワープロ印字になったというに過ぎません。ひとりの手仕事ですから、ミスもあると思います。何度も何度も全体を通して読み直しましたが、ミスが皆無であるとは思いません。多少のミスは大目に見てくださるようお願いします。
 いつ終わるとも知れない作業を続けていると、まとめあげるまでに自分の命が続くのかという心配も湧いてきます。重大な持病があるわけではありませんが、人の命ははかないものです。
 そこで考えたことは、ブログを開設してそこに記録し続けていけば、刊行にたどり着けなかった場合でも資料が残る、他の人に利用していただける方途はある、ということでした。ブログの連載は、2009年(平成21年)7月8日に始めて、改訂作業のありのままもブログに載せました。連載した記事は2605回になりました。ただし、これだけの回数のブログ記事を通覧していただくことは、実際には無理なことです。
 ブログはそのまま公開し続けていますが、本書は、ブログの最終原稿のままではなく、さらに加除・修正を加えた内容になっています。
 ともかくも、出版物の形で残せることになりました。後の時代の人が行う方言研究の資料としての働きを果たせたら嬉しいと思います。
 本書を刊行する2019年は、1919年(大正8年)に明石市が市制を施行してからちょうど100年になります。この100年の間に、地域の言葉の様子は大きな変化を遂げてきたはずです。出版していただく武蔵野書院も同じ年の創業で、今年が100年にあたります。奇しくも一致しましたが、そのようなときに出版できることを嬉しく思います。
本書は、現時点ですぐさま方言研究に役立つものであるかどうかはわかりません。けれども、何年か後、何十年か後の方言研究者が、明石の俚言の姿、関西の共通語の姿、全国共通語の姿を調べようとするときに、資料として役立つものとなることを願って編集しました。後の時代の研究者が、本書から資料的価値を見出していただけるならば、筆者としてこれに過ぎる喜びはありません。
 わが子、わが孫、そして明石や近隣にお住まいの方々すべてに向けて、このような記録を残しておきたいという気持ちをこめて本書を編集しました。

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