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2019年9月 2日 (月)

明石日常生活語辞典の刊行について(2)

図書館に備えてほしい本です


 『明石日常生活語辞典』は、書名の通り、辞書です。しかも、内容は明石という地域を基盤にしています。ベストセラーのような出版物とはまったく異なって、出版費用を自分で負担しなければなりません。
 本書の末尾にも書いておりますが、この出版に対して、どこからも補助はありません。大学などに勤めておれば、学術刊行物としての補助をいただける道もあるのかもしれませんが、現在の私はそのようなところとは無縁です。
 埋蔵文化財の報告書は公費でおびただしく刊行され、公立図書館でも受け入れを拒否するほどの氾濫ぶりだという報道を読んだことがあります。埋蔵文化財が発見されると、調査段階から多額の公費が投入されているようです。
 方言については調査研究の費用も、成果の刊行費も、すべて個人負担に委ねられています。同じ文化的所産でありながら、埋蔵文化財の調査と、その他の民俗文化財の調査とを比べると、理解しがたいほど落差が大きいのです。埋蔵文化財の調査は公的な仕事であり、方言を調べることは個人が勝手に行っていることだ、という判断がされているように、私には感じられるのです。
 けれども、このような形にまとめて、出版にこぎつけられたことは、幸せなことであると思っています。私にとっては、支給されている年金の1年分をはるかに超える出版費用を使っての、人生でただ一度の道楽です。
 定価が20000円+税ですから、個人で買っていただけるような値段ではありません。方言に関心をお持ちの方は、地域の図書館に働きかけて購入してもらってください。そして、その本を借り出して活用してくださるようにお願いします。
 この書物は、明石の俚言を中心に置いて、関西の方言(共通語)も、全国共通語も集録しています。その意味では、関西のみならず、全国の図書館の蔵書としていただいてもよいのだろうと思っています。

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