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2019年9月 9日 (月)

明石日常生活語辞典・追記(1)

アップル


 「明石日常生活語辞典」で取り上げた言葉について書く連載を始めます。説明の補充であったり、説明の訂正であったり、あるいは、とりとめのないことを書き綴ったりの内容になると思います。
 「明石日常生活語辞典」は、一人で原稿を書いて作り上げた本であり、校正も一人でしましたから、書き漏らしたことや誤りなどがあるだろうと思います。もしかしたら、将来、この本の正誤表を作らなければならないことになるかもしれませんが、そのための基礎作業でもあります。

 さて、最初の話題は「アップル」です。こんな新聞記事を見ました。


 猛暑が続く中、神戸市長田区の「兵庫鉱泉所」でラムネの生産がピークを迎えている。昔ながらのガラス瓶にラムネが注がれると瓶の表面に水滴が浮かび、涼を感じさせる。
 1952年創業。ラムネのほかサイダーやアップル(みかん水)など7種類の清涼飲料水を製造している。
 (神戸新聞、2019年8月7日・夕刊、4版、1ページ、斎藤雅志)

 この記事には「ラムネ 涼を封じ込め 神戸・長田」という見出しがついていますから、話題の中心はラムネなのですが、「アップル」のことも書いてあります。「アップル(みかん水)」という表現に、あれっ?と思われるかもしれません。「アップル」と「みかん」が結びついているのです。
 「明石日常生活語辞典」では、「アップル」を、「りんごジュースのような味や風味がする飲みもの」と説明しました。
 この「アップル」について、2012年4月24日の朝日新聞・大阪本社発行の夕刊は、「180ミリリットル、120円。いまどま珍しい透明のガラス瓶。ものすご~く薄い黄色で、瓶を握る指が透けて見える」という記事を載せています。
 名前は「アップル」ですが、薄い黄色であるがゆえに「みかん水」というわけなのでしょう。みかんの果汁が入っていたとは思えません。私が子どもの頃、駄菓子屋で買ったアップルを飲むことがありましたが、アップルはラムネよりも安価であったように思います。
 子どもの頃は、それがどこで作られているのかは知らなかったはずですが、神戸の西部で作られていることは昔も今も変わらないでしょう。私自身には飲み物の色の記憶があいまいです。黄色であったかもしれませんし、紅色を帯びていたかもしれませんが、薄い色づけであったことは確かでしょう。
 「アップル」という名前で作られ続けているのでしょうが、近頃は見たことがありません。駄菓子屋さんを探索して「アップル」に巡り会ってみたいという気持ちになってきました。

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