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2020年2月27日 (木)

ことばと生活と新聞と(6)

新聞が朦朧とし始めている


 夕刊に出した記事をもう一度、翌日の朝刊に出すということがあります。かつてであれば「一部地域、既報」というような但し書きがありましたが、今では、そんな注記もなく同じ記事を載せています。
 新聞編集者は隅から隅まで目を光らせていると感じたのは、もはや昔話になりつつあります。わざと、こういう事態を招いておいて、「夕刊なんて要らない」という声が上がるのを待って、夕刊廃止にもっていこうとしているのではないかと勘繰りたくなります。ほんとうに夕刊の編集は軽視しているようです。朝・夕刊セット地域に住む読者としては、統合版で購読料の安い地域を羨ましく感じることがあります。
 そんなことを考えていたら、朝刊にもずさんな編集が見つかりました。
 「本社世論調査 質問と回答 ▼1面参照」という見出しの記事です。(朝日新聞・大阪本社発行、2020年2月18日・朝刊、14版、4ページ)
 この日の1ページは、新型肺炎で国が受診の目安を決めたというニュース、「桜」夕食会の無記名領収書をホテルが否定したというニュース、国内GDPが年率で6.3%減になったというニュースの3本がすべてです。(朝日新聞・大阪本社発行、2020年2月18日・朝刊、14版、1ページ)
 1ページには世論調査のニュースは載っていません。4ページの前記の世論調査の記事の隣りに「ポスト安倍 石破氏25% 小泉氏14%」という見出しの記事がありますが、それを指しているのでしょう。想像すると、もともと1ページに載せていた記事を4ページに移し、その隣りに「質問と回答」を載せたのでしょう。それにしても「▼1面参照」という文字を削除することを忘れるなどということを、昔の編集者はしなかったと思います。
 新聞の編集が朦朧とし始めているようです。人口に占める高齢者の割合が高くなって、認知症の人が多くなっています。まるで、新聞編集者にも認知症の人が多くなっているように感じます。朝刊の編集にも、夕刊の編集にも、セット版の編集にも、ぎくしゃくしたところが現れてきているようです。
新聞記事をインターネットで売るようになれば、そんな細かい配慮は要らなくなります。もはや新聞社内部はそんな空気になってしまっているのでしょうか。紙の新聞を信頼して、それを読み続けてきた読者にとっては、情けない現象が始まっていると感じられるのです。
 新聞社全体が朦朧としていますから、ブログにこのようなことを書いても何の反応もありませんし、私のこれまでの経験では、ブログの文章を新聞社に伝えても無視され続けるだけです。

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