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2020年2月20日 (木)

兵庫県の方言(6)

語法について


兵庫県の方言の特徴の4つ目。文法とか語法とか言われているものについてお話しします。
 「流行語」という言い方があるように、単語には、はやり廃りなどもあって、かなりのスピードで変化を遂げることがあります。一方、身についたアクセントはなかなか変えられません。
 それに対して、文法の変化の速度は遅いと考えられますが、それでも、30年、50年という間隔で見ると、文法も変わってきています。
 「もしナニナニであったら」という言い方を考えてみましょう。「もしナニナニであったら」、仮定の表現は、私が小学生ぐらいの頃は、明石に住んでいる私の身の回りには、動詞や形容詞などの未然形を使って仮定表現をする言い方が残っていました。
 「明日(あした) 雨が降ったら、運動会は中止だ。」と言う場合に、「明日 雨が 降ら、運動会は中止や。」というような言い方がありました。もちろん他の言い方もできるのですが、「明日 雨が 降ら、運動会は中止や。」とも言っていました。今は使わなくなってしまっています。
 これは動詞の場合ですが、形容詞の場合はこんな言い方をしました。
 「竹が長くて 困るのならば 2つに切れ」というような場合、「竹が 長けら、2つに切れ。」と言っていました。「長けら 切れ」。このような、活用する言葉の未然形を使って表現するというやり方は、ほとんど姿を消してしまいました。文法が変化しているのです。
 敬語は、播磨の地域では「言(ゆ)ーとってや」というように「てや」を使うのが普通でした。けれども、今では大阪や阪神間を中心に広がっている「言(ゆ)ーてはる」という「はる」の勢力が広がってきています。
 助詞や助動詞についても変化が見られます。「降ろと降ろまいと 遠足に行く」「降っても降らなくても 遠足に行く。」というときに「降ろと降ろまいと」と言う「まい」。
 「お前が悪いんやさかい 弁償せえ。」というときの「さかい」などは使われる度合いが下降線をたどっているようです。
 「走るのは しとみない」。走ることは したくない、という意味の「とみない」なども、やはり使われなくなりつつあります。

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