2017年11月18日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (567)    (通算2565回)

日常生活語 「や」④

 

やくだつ【役立つ】《動詞・タ行五段活用》 何かに対して有効にはたらく。何かに対して効果や価値を発揮する。「わし・の・ 言()ー・た・ こと・が・ ちょっと・は・ やくだっ・た・よーや。」「苦労し・たら・ 後・で・ やくだつ・やろ。」■他動詞は「やくだてる【役立てる】」。〔⇒やくにたつ【役に立つ】

やくだてる【役立てる】《動詞・タ行下一段活用》 何かに対して有効にはたらくようにする。何かに対して効果や価値を発揮するようにする。「困っ・とる・ 人・に・ やくだて・てもらう・よーに・ 募金・を・ する。」■自動詞は「やくだつ【役立つ】」〔⇒やくにたてる【役に立てる】

やくどし【厄年】《名詞》 昔からの言い伝えで、健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢。「今年・は・ やくどし・や・さかい・ 無理・は・ せ・んとこ・ー。」◆「やく」の前年のことを「まえやく」と言い、「やく」の終わった次の年を「あとやく」と言う。男女で、厄年の年齢は異なる。〔⇒やく【厄】

やくにたつ【役に立つ】《動詞・タ行五段活用》 何かに対して有効にはたらく。何かに対して効果や価値を発揮する。「勉強し・た・ こと・が・ やくにたっ・た。」■他動詞は「やくにたてる【役に立てる】」〔⇒やくだつ【役立つ】

やくにたてる【役に立てる】《動詞・タ行下一段活用》 何かに対して有効にはたらくようにする。何かに対して効果や価値を発揮するようにする。「困っ・とる・ 人・に・ やくだて・てもらう・よーに・ 募金・を・ する。」■自動詞は「やくにたつ【役に立つ】」〔⇒やくだてる【役立てる】

やくにん【役人】《名詞》 国や地方公共団体の役所に勤めている人。公務員。「やくにん・みたいな・ もの・の・ 言い方・を・ する。」◆融通のきかない、堅苦しい人のたとえにも使う。

やくば【役場】《名詞》 町長または村長がいて、地方公共団体である町または村が行政事務を取り扱うところ。「昔・の・ やくば・が・ 市役所・の・ 出張所・に・ なっ・とる。」◆「ちょうやくば【町役場】」または「むらやくば【村役場】」とも言う。

やくみ【薬味】《名詞》 食べ物の味を引き立たせるために少し添える、ネギ、唐辛子などの香辛料など。「素麺・の・ やくみ・に・ 紫蘇・の・ 葉ー・を・ そえる。」

やくめ【役目】《名詞》 任務として割り当てられ、果たさなければならない仕事や用務。「お前・は・ 自分・の・ やくめ・を・ 果たさ・な・ あか・ん・ぞ。」〔⇒やく【役】

やくよけ【厄除け】《名詞、動詞する》 ①健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢の人に対して、その厄を払いのけること。「やくよけ・に・ お詣り・を・ する。」②不幸な出来事などが続いて起こったときに、それがさらに続かないように払いのけること。「やくよけ・に・ 一杯・ 飲み・まほ・か。」

やぐら【櫓】《名詞》 ①木の枠で組んで、上に布団などをかぶせるもの。「こたつ・の・ やぐら」②祭りなどの中心に置いて、音頭をとったり太鼓を鳴らしたりするためにつくった、高い台。「盆踊り・の・ やぐら」

やぐるま【矢車】《名詞》 鯉のぼりの竿の先につけるもので、軸のまわりに矢の形のものを放射状に付けて、風で回るようにした羽。「やぐるま・が・ 音・を・ 立て・て・ 回っ・とる。」

やぐるまそう〔やぐるまそー〕【矢車草】《名詞》 茎にも葉にも白い綿毛が密生していて、初夏の頃に菊によく似た形の、青や青紫色などの花を咲かせる植物。「やぐるまそー・の・ ぼんぼん・の・ 花」

やくわり【役割】《名詞、動詞する》 それぞれの人に任務などを割り当てること。また、割り当てられた任務。「ひとりひとり・に・ やくわりする。」「祭り・の・ とき・の・ やくわり・を・ 決める。」「一人一人・ 違う・ やくわり・に・ なっ・とる。」

やけ【自棄】《名詞》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになること。また、それによって無茶な行動をとったりすること。「やけ・を・ 起こし・たら・ 続け・られ・へん・ぞ。」

やけ《接尾語》[動詞の連用形に付く] ①その動作などをする、ちょうどその時。「薬・の・ 飲みやけ・に・ 咳・が・ 出・て・ 粉薬・が・ 飛ん・でも・た。」②その動作をしている途中。「学校。の・ 行きやけ・に・ 鉛筆・を・ 買う。」〔⇒がけ、しな、し〕

やけくそ【自棄糞】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。「何・を・ し・ても・ 文句・ばっかり・ 言わ・れる・さかい・ もー・ やけくそや。」〔⇒やけのかんぱち【自棄のかんぱち】、やけのやんぱち【自棄のやんぱち】

やけちゃ【焼けちゃ】《名詞、動詞する》 火や熱湯などに触れて、皮膚がただれること。また、そのようになったところ。「お茶・を・ ひっくりがえし・て・ やけちゃ・を・ し・た。」〔⇒やけど【火傷】、あちち【熱ちち】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】、あつつ【熱つつ】

やけつく【焼け付く】《動詞・カ行五段活用》 ①調理をしているときに、食べ物などが焼けて、調理用具などにくっつく。「餅・が・ 網・に・ やけつい・た。」②長時間の使用している機械やモーターなどが、過熱してその機能を発揮しなくなる。「機械・が・ やけつい・て・ 止まっ・ても・た。」〔⇒やきつく【焼き付く】

やけど【火傷】《名詞、動詞する》 火や熱湯などに触れて、皮膚がただれること。また、そのようになったところ。「湯たんぽ・で・ やけどし・て・ 水ぶくれ・が・ でけ・た。」〔⇒やけちゃ【焼けちゃ】、あちち【熱ちち】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】、あつつ【熱つつ】

やけのかんぱち【自棄のかんぱち】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。◆「やけのやんぱち」という言い方が崩れたものであろうか。「やけのかんぱちで・ 試合・を・ し・たら・ 勝てる・ はず・が・ あら・へん。」〔⇒やけくそ【自棄糞】、やけのやんぱち【自棄のやんぱち】

やけのやんぱち【自棄のやんぱち】《形容動詞や()》 ものごとが思うようにならないので、どうにでもなれという気持ちになる様子。また、それによって無茶な行動をとったりする様子。「やけのやんぱちで・ 試験・を・ 受け・たら・ 通ら・なんだ。」〔⇒やけくそ【自棄糞】、やけのかんぱち【自棄のかんぱち】

やける【焼ける】《動詞・カ行下一段活用》 ①火がついて、炎が出る。灰になるまで炎を出し続ける。「漏電・で・ 家・が・ やける。」②中まで熱が通って、食べ物ができあがる。「パン・が・ よー・ やけ・た。」③火や日光などによって熱くなったり色が変わったりする。「砂浜・が・ やけ・て・ 熱い。」④日光に当たって、皮膚の色が黒くなる。「でぼちん・と・ 鼻・の・ 頭・が・ よー・ 日・に・ やけ・とる。」⑤空や雲の色が赤くなる。「西・の・ 空・が・ やけ・とる。」⑥食べ物がじゅうぶん消化しないで、胸が熱くなったようで苦しくなる。「食い過ぎ・て・ 胸・が・ やけ・て・ ずつない。」⑦人の面倒に手がかかる。心遣いが求められる。「子ども・の・ せわ・が・ やける。」■他動詞は「やく【焼く】」■名詞化=やけ【焼け】⇒もえる【燃える】

やける【妬ける】《動詞・カ行下一段活用》 他人のことがねたましく感じられる。「妹・が・ 可愛がられ・とる・と・ 思(おも)・て・ 兄貴・が・ やけ・とる。」■他動詞は「やく【妬く】」

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2017年11月17日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (566)    (通算2564回)

日常生活語 「や」③

 

やきどふ(焼き豆腐)】《名詞》 堅めに作った豆腐をあぶって焦げ目をつけたもの。「すき焼き・に・ やきどふ・を・ 入れる。」〔⇒やきとうふ【焼き豆腐】、おやき【お焼き】

やきなおし【焼き直し】《名詞、動詞する》 ①一度焼いたものを、もう一度焼くこと。また、そのようにしたもの。「冷め・た・ お好み焼き・を・ やきなおしし・て・ 食べる。」②発表や提出などをしたことのあるものに、少しだけ手を加えて作り直すこと。また、そのようにしたもの。「やきなおし・は・ やめ・て・ がらっと・ 作り直せ。」

やきなおす【焼き直す】《動詞・サ行五段活用》 一度焼いたものを、もう一度焼く。「冷めとー・ なっ・た・さかい・ やきなおし・てんか。」■名詞化=やきなおし【焼き直し】

やきば【焼き場】《名詞》 人が亡くなった後、その遺体を焼いて、骨を拾うところ。斎場。「明石・の・ やきば・は・ 和坂・に・ ある。」

やきめし【焼き飯】《名詞》 ご飯に野菜、肉、卵などの具を加えて炒めて調理したもの。チャーハン。「冷め・た・ ご飯・を・ やきめし・に・ する。」

やきもき《副詞と、動詞する》 気をもんで、いらだつ様子。あれこれ考えて心配する様子。「連絡・が・ ない・さかい・ やきもきし・とっ・た。」

やきもち【焼き餅】《名詞、動詞する》 ①火で焼いた餅。「うまい・ やきもち」②自分の愛する者や関心を持つ者の心が他に向くのを恨み憎むこと。「あいつ・は・ じっきに・ やきもち・を・ 焼く。」

やきもん【焼き物】《名詞》 ①土や石の粉で形を作り、うわぐすりを塗って焼いた器。陶磁器。「趣味・は・ やきもん・です。」②魚や肉などを火で焼いた食べ物。「煮物・と・ やきもん・を・ 作る。」⇒せともん【瀬戸物】

やきやき【焼き焼き】《名詞、形容動詞や()》 焼き上げてから時間がたっていないこと。また、そのようなもの。「やきやき・の・ 芋・を・ ほおばる。」「やきやきやっ・たら・ 良()ー・ 香り・が・ し・て・ うまい。」〔⇒やきたて【焼き立て】

やきやきする【焼き焼きする】《動詞・サ行変格活用》 ①火をつけて、炎を出させる。灰になるまで炎を出し続けさせる。「落ち葉・を・ やきやきし・て・ あたろ・ー・か。」②火に当てて、食べられるようにする。「火鉢・で・ 餅・を・ やきやきする。」③火や熱源にあてて加工する。「火箸・を・ 真っ赤に・ やきやきする。」④日光に当てて皮膚を黒くする。「やきやきし・て・ 黒ー・ なっ・た・なー。」◆幼児語。〔⇒やく【焼く】⇒もやす【燃やす】、たく【焚く】

やきゅう〔やきゅー〕【野球】《名詞、動詞する》 9人ずつのチームで、攻撃と守備を繰り返し、攻撃の際には投げられたボールをバットで打ち、塁を回って生還した得点を競う運動競技。「真っ黒に・ 日焼けし・た・ やきゅー・の・ 選手」「やきゅーし・て・ 遊ぼ・ー。」

やきゅうじょう〔やきゅーじょー〕【野球場】《名詞》 野球の試合などをするところ。「明石公園・に・は・ 2つ・ やきゅーじょー・が・ ある。」〔⇒きゅうじょう【球場】

やきゅうぼう〔やきゅーぼー〕【野球帽】《名詞》 野球選手がかぶっているような、前の方だけにツバのある帽子。「やきゅーぼー・に・ 阪神・の・ マーク・を・ つける。」

やき()いれる【焼き()入れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①刀などの熱した金属を急に冷やして硬くする。「何べん・も・ やきをいれ・て・ 刀・を・ 鍛える。」②人を良い方に向かわせるために、刺激を与えて、厳しく懲らしめたり鍛え上げたりすること。「やきをいれ・た・さかい・ このごろ・は・ ちょっと・ 勉強する・よーに・ なっ・た。」

やきん【夜勤】《名詞、動詞する》 夜に働くこと。また、その労働。「一週間・に・ 一遍・ やきん・が・ ある。」

やく【役】《名詞》 ①任務として割り当てられ、果たさなければならない仕事や用務。「今年・は・ 隣保・の・ 代表・の・ やく・が・ 当たっ・とる。」②人の上に立つような、高い地位や任務。「年・を・ とっ・て・から・ 部長・の・ やく・が・ つい・た。」③演劇や映画などの中で、それぞれの人が受け持って演じるもの。「悪者・の・ やく・を・ する・の・は・ 嫌や・ねん。」⇒やくめ【役目】

やく【厄】《名詞》 昔からの言い伝えで、健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢。「今年・は・ やく・や・ねん。」〔⇒やくどし【厄年】

やく【焼く】《動詞・カ行五段活用》 ①火をつけて、炎を出させる。灰になるまで炎を出し続けさせる。「ごみ屑・を・ やく。」②火に当てて、食べられるようにする。「魚・を・ やく。」「パン・を・ トースター・で・ やく。」③火や熱源にあてて加工する。「炭・を・ やく。」④日光に当てて皮膚を黒くする。「海水浴・で・ 体・を・ やい・た。」⑤人の面倒に手をかける。「世話・を・ やく。」■自動詞は「やける【焼ける】」■名詞化=やき【焼き】⇒もやす【燃やす】、たく【焚く】①②③④⇒やきやきする【焼き焼きする】

やく【妬く】《動詞・カ行五段活用》 自分の愛する者や関心を持つ者の心が他に向くのを恨み、ねたむ。他人をうらやましく、ねたましく感じる。「人・の・ こと・を・ やい・たら・ あき・まへ・ん。」■自動詞は「やける【妬ける】」

やく《補助動詞・カ行五段活用》[動詞の連用形に付く] あれこれと何かをしてまわる、あちらこちらで何かをするという意味を表す言葉。「尋ね・やい・た・けど・ わから・なんだ。」「言い・やく」「し・やく」「飛び・やく」〔⇒やるく、あるく【歩く】、さがす【探す】

やくいん【役員】《名詞》 会社や団体などの中で、そこを代表したり特別の任務や役柄についたりしている人。催しや会合などで、決められた仕事を受け持つ人。「今年・は・ 自治会・の・ やくいん・を・ し・てまん・ねん。」

やぐさい【や臭い】《形容詞》 ものが火に焼けて、焦げる臭いがする。特に、紙や布が焦げるような臭いがする。「炬燵・が・ やぐさい・さかい・ ちょっと・ 調べ・てみ・てくれ・へん・か。」〔⇒こげくさい【焦げ臭い】

やくしゃ【役者】《名詞》 ①役に扮して、芝居などを演じることを仕事にしている人。俳優。「狂言・の・ やくしゃ・に・ なり・たい・ねん。」②その場その場のかけひきや弁舌などに長じている人。「あいつ・は・ やくしゃ・や・さかい・ 騙さ・れ・たら・ あか・ん・ぞ。」

やくじんさん【厄神さん】《名詞》 健康上の災難に遭いやすいと考えられて、慎み深く振る舞わなければならないとされる年齢の人に対して厄払いをする神社。また、その厄払いの祭礼の日。「多井畑・に・ ある・ やくじんさん」「今日・から・ やくじんさん・が。 始まる。」

やくそく【約束】《名詞、①動詞する》 ①後に行うことに関して、あらかじめ取り決めて、それを守ることを誓うこと。「明日・ 会う・ やくそく・を・ し・た。」「やくそくし・た・ん・やっ・たら・ ちゃんと・ 守れ。」②社会や団体などで、秩序を守るために、従わなければならない規準。物事を行う方法や順序などを決めたもの。「道・は・ 右側・を・ 歩く・ やくそく・に・ なっ・とる。」⇒きまり【決まり】、きそく【規則】

やくたたず【役立たず】《形容動詞や()、名詞》 何かに対して有効な働きをしない様子。また、そのような人やもの。「何・を・ 頼ん・でも・ 忘れ・ても・て・ やくたたずな・ やつ・や。」「だんだん・ 遅れ・てまう・さかい・ やくたたずの・ 時計・や。」

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2017年11月16日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (565)    (通算2563回)

日常生活語 「や」②

 

やいます(遣います)】《補助動詞・サ行五段活用》 ⇒てやいます〔でやいます〕(て遣います)】《補助動詞・サ行五段活用》を参照

やいやい《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「早()よ・ せー・と・ やいやいと・ 言()ー・てくる。」「端(はた)・から・ やいやい・ 言わ・んと・ 黙っ・て・ 見・とれ。」〔⇒やいこらやいこら、やいのやいの、やんやん〕

やうち【家内】《名詞》 ひとつの世帯の家族全員。「やうち・で・ おいしく・ いただき・まし・た。」「やうち・ 寄っ・て・ 仕事・を・ し・た・けど・ 10日・も・ かかっ・ても・た。」◆家族でなくても、メンバーの全員という意味で使うこともある。〔⇒やうちじゅう【家内中】、いえじゅう【家中】、ええじゅう(家中)、いっか【一家】、かないじゅう【家内中】、かぞくじゅう【家族中】

やうちじゅう〔やうちじゅー〕【家内中】《名詞》 ①ひとつの世帯の家族全員。「やうちじゅー・ トランプ・が・ 好きな・ん・や。」◆家族でなくても、メンバーの全員という意味で使うこともある。②家の中すべての場所。「やうちじゅー・ 探し・た・けど・ 見つから・なんだ。」〔⇒いえじゅう【家中】、ええじゅう(家中)⇒やうち【家内】、いっか【一家】、かないじゅう【家内中】、かぞくじゅう【家族中】

やうつり【家移り】《名詞、動詞する》 住む家を変わること。転宅。「新しー・ アパート・に・ やうつりする・ねん。」〔⇒やぶつり(家移り)、やどがえ【宿替え】、ひっこし【引っ越し】

やえ【八重】《名詞》 花や歯などが、いくつも重なっていること。「やえ・の・ 桜・が・ 綺麗に・ 咲い・とる。」

やえば【八重歯】《名詞》 一本の歯のわきに重なるように生えている歯。「やえば・が・ かいらしー〔=可愛い〕。」

やえます(遣えます)】《動詞・サ行五段活用》 「与える」ということを謙譲して言う言葉。献上する。「お礼・に・ 何・ぞ・ やえまさ・んと・ いか・ん・がな。」◆動詞「やる【遣る】」に、丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。〔⇒やいます(遣います)、あいます(上います)、あえます(上えます)、あげます【上げます】、さしあげる【差し上げる】

やえます(遣えます)】《補助動詞・サ行五段活用》 ⇒てやえます〔でやえます〕(て遣えます)を参照

やおや【八百屋】《名詞》 野菜を中心とした食料品を売る店。「このへん・の・ やおや・は・ 何でも屋・や。」〔⇒あおもんや【青物屋】

やか《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「誰・やか・ 来・た・みたいや。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「絵ー・やか・ マーク・やか・が・ 書い・てある。」「何・やか・ かん・やか・ 意見・が・ ぎょーさん・ 出・た。」③さげすむような気持ちを表す言葉。「酒・やか・ 飲ん・だら・ あか・ん・ぞ。」「そんなん・やか・ 要ら・ん・わい。」①②⇒やら、や。⇒か。⇒とか、たら〕

やがく【夜学】《名詞》 夜に授業をする学校。「働き・ながら・ やがく・で・ 勉強し・た。」〔⇒やかん【夜間】

やかたぶね【屋形船】《名詞》 屋根のある家の形をしたものをつけた日本風の遊覧船。「大阪・の・ 淀川・に・も・ やかたぶね・が・ ある・ん・やて。」◆折り紙の形にも「やかたぶね」というのがある。

やかましい〔やかましー〕【喧しい】《形容詞》 ①声や音が大きく騒がしくて、気持ちが落ち着かない。騒がしくて我慢ができない。「やかましー・がな。静かに・ せー。」②他の人の行動などに対して、細かいことまで言って、指示や拘束をする度合いが高い。「うち・は・ やかましー・ 母親・や・ねん。」〔⇒じゃかましい(喧しい)、うるさい【煩い】⇒そうぞうしい【騒々しい】

やかましや【喧し屋】《名詞》 ①口やかましい人。盛んにしゃべりまくる人。「あの・ やかましや・は・ しゃべりだし・たら・ 止まら・へん。」②いろいろ意見を述べる傾向の強い人。苦情などを言いたがる人。「やかましや・が・ 聞ー・たら・ 文句・を・ 言()ー・てくる・ぞ。」③人の欠点などを見つけて叱りたがる人。「やかましや・に・ 見つかっ・たら・ えらい・ こと・や・ぞ。」

やがる《補助動詞・ラ行五段活用》[動詞の連用形に付く] 相手の動作を強く非難したり蔑んだりするときに使う言葉。「こんな・ こと・を・ し・やがっ・た。」「阿呆(あほ)な・ こと・を・ 言い・やがる。」◆さらに強める場合には「くさりやがる」「さらしやがる」「さらしくさる」となることがある。この語とともに、「てやがる」という補助動詞もある。〔⇒くさる、さらす、さらしやがる、くさりやがる、てさらす、てくさる、てやがる、てさらしやがる、てくさりやがる〕

やがる《補助動詞・ラ行五段活用》 ⇒てやがる〔でやがる〕《補助動詞・ラ行五段活用》を参照

やかん【夜間】《名詞》 ①日没から日の出までの間。夜の間。「運動場・を・ 使う・ とき・ やかん・は・ 照明・を・ する。」②夜に授業をする学校。「やかん・を・ 卒業し・た。」⇒やがく【夜学】

やき【焼き】《名詞》 ①焼くこと。焼いた具合。焼いたもの。「やき・の・ 加減」「卵・の・ やき・が・ 上手や。」②熱した金属を急に冷やして硬くすること。「刀・に・ やき・を・ 繰り返す。」③人を良い方に向かわせるために、厳しく懲らしめたり鍛え上げたりすること。「やき・を・ 入れ・んと・ 弱い・まま・に・ なっ・てまう・ぞ。」⇒やきいれ【焼き入れ】

やぎ【山羊】《名詞》 二本の角が後ろに向かって弓形に伸びて、体には白く短い毛が生えて、雄にはあごひげがある、羊に似た動物。「やぎ・の・ 乳・を・ 絞る。」〔⇒めえめえ〕

やきいれ【焼き入れ】《名詞、動詞する》 熱した鋼を急に冷やして硬くすること。「刀・に・ やきいれ・を・ し・て・ 強ー・ する。」〔⇒やき【焼き】

やきがまわる〔やきがまーる〕【焼きが回る】《動詞・ラ行五段活用》 人柄やものの形や内容に角張ったところがなくなって円満な感じになる。「あの・ 役者・は・ やきがまーっ・て・ 良()ー・ 味・が・ 出・てき・た。」

やきたて【焼き立て】《名詞、形容動詞や》 焼き上げてから時間がたっていないこと。また、そのようなもの。「やきたて・の・ 煎餅・は・ 香ばしー・て・ うまい。」〔⇒やきやき【焼き焼き】

やきつく【焼き付く】《動詞・カ行五段活用》 ①調理をしているときに、食べ物などが焼けて、調理用具などにくっつく。「魚・が・ 焦げ・て・ 網・に・ やきつい・ても・た。」②長時間の使用している機械やモーターなどが、過熱してその機能を発揮しなくなる。「モーター・が・ やきつい・て・ おかしな・ かざ・が・する。」〔⇒やけつく【焼け付く】

やきとうふ〔やきとーふ、やきどーふ〕【焼き豆腐】《名詞》 堅めに作った豆腐をあぶって焦げ目をつけたもの。「やきとーふ・を・ おでん・に・ 入れる。」〔⇒やきどふ(焼き豆腐)、おやき【お焼き】

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2017年11月15日 (水)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (564)    (通算2562回)

日常生活語 「や」①

 

【八】《名詞》 数を1音節ずつで言うときの「八」を表す言葉。◆1から10までを「ひ」「ふ」「み」「よ」「い」「む」「な」「や」「こ」「と」と言う。〔⇒はち【八】、やっつ【八つ】

や〔やー〕【矢】《名詞》 細い竹の棒でできていて、弓のつるにつがえて射るもの。「扇・の・ 的・に・ やー・が・ 当たる。」

【屋、家】《接尾語》 ①専門とする職業を表す言葉。また、その職業に就いていることを表す言葉。「あの・ 人・は・ 魚や・を・ やっ・とる・ねん。」「クリーニングや・の・ 隣・に・ 公園・が・ ある。」「弁護士や・の・ 男・は・ 頭・が・ 良()ー・なー。」②店の名に添える言葉。「木村や・の・ 明石焼き」③家を表す言葉。「二階や・を・ 建てる。」④そのような性質をそなえた人であることを表す言葉。「のんびりや」「嬉しがりや」「むっつりや」「難しや」「黙(だんま)りや」

《助動詞》 ①その内容を肯定できると判断して、はっきりと強く言い切る(断定)ときに使う言葉。「そんな・ こと・ 嘘・や。」②疑問の気持ちを表すときに使う言葉。「誰・が・ めん・だ・ん・やろ・か。」「誰・や・が・ 来・た。」③相手に対して説明したり、命令したりするするときに使う言葉。「自分・の・ 頭・で・ 考える・ん・や。」〔⇒じゃ〕

《副助詞》 ①はっきりしていないことを言うときに使う言葉。「行く・や・ 行か・ん・や・ わから・へん。」②同じようなものをいくつか並べて言うときに使う言葉。「大きい・の・や・ 小さい・の・や・ いろいろ・ 並ん・どる。」「饅頭・や・ 煎餅・や・ いっぱい・ 食べ・たい・ もの・が・ ある。」〔⇒やら、やか。⇒か。⇒とか、たら〕

や〔やー〕《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに使う言葉。「もー・ そろそろ・ いの・い・や。」「そんな・ こと・を・ せ・んとき・や。」「まー・ よー・ 聞け・や。」「もー・ やめ・なはれ・や。」〔⇒よ、やい、よい、いな〕

やあ〔やー〕【八】《名詞(数詞) 数を2音節で言うときの「8」を表す言葉。◆1から10までを「ひい【一】」「ふう【二】」「みい【三】」「よお【四】」「いつ【五】」「むう【六】」「なな【七】」「やあ【八】」「ここ【九】」「とお【十】」と言う。〔⇒はち【八】、やっつ【八つ】

やあ〔やー〕《感動詞》 ①相手に呼びかけたり、応答したりするときに使う言葉。「やー・ こんにちは。」②何かを始めるときなどに、意気を高めたり開始の合図としたりして、かける言葉。「今・から・ 始める・ぞー・ やー。」

やあさん〔やーさん〕《名詞》 暴力団組織などに属している人。「やーさん・に・は・ 相手・に・ なら・んとき。」

やあれこ やあれこ いっさんじゃい〔やーれこ やーれこ いっさんじゃい〕《成句》 秋祭りの時に、だんじりを引っ張るときの言葉。また、だんじりの太鼓を叩いたときの音を聞きなした発音。

やい《終助詞》 相手に呼びかけたり強く勧めたり念を押したりするときに、意味を強めて使う言葉。「わし・は・ そない・ 思う・ねん・やい。」「早()よ・ せ・ん・かい・やい。」「そろそろ・ 行け・やい。」「何・(を・) 考え・とる・ん・やい。」〔⇒や、よ、よい、いな〕

やい(合い)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「みんな・で・ 言いやい・に・ なっ・ても・た。」「試合・は・ 点・の・ 取りやい・に・ なっ・た。」〔⇒やいこ(合いこ)、やいっこ(合いっこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいこ(合いこ)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「押しやいこ・を・ し・て・ 温もる。」「走りやいこ・を・ し・て・ 勝っ・た。」〔⇒やい(合い)、やいっこ(合いっこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいこしい〔やいこしー〕《形容詞》 ①込み入ってわかりにくい。複雑である。「この・駅・は・ やいこしー・て・ 何遍・ 来・ても・ 迷ー・てまう。」②解決の見込みが立たない。「あの・ 2人・は・ いざこざ・が・ あっ・て・ やいこしー・ こと・に・ なっ・とる・ねん。」③解くのが困難である。「やいこしー・ 問題・や・さかい・ いっこも・ わから・へん。」④怪しげである。「やいこしー・ 人・が・ 投資・の・ 勧誘・を・ し・とる・らしー。」「やいこしー・ 話・に・は・ 乗ら・んとき。」〔⇒ややこしい〕

やいこらやいこら《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「やいこらやいこら・ 指図さ・れ・て・ 困っ・とる・ん・や。」「やいこらやいこら・ 言わ・んでも・ 金・は・ 払う・がな。」〔⇒やいのやいの、やいやい、やんやん〕

やいっこ(合いっこ)】《接尾語(名詞を作る)》[動詞の連用形に付く] 相手や周りの人と同じ動作をすることを表す言葉。相手や周りの人と競う状態になることを表す言葉。「初め・は・ 落ち着い・て・ 話・を・ し・とっ・てん・けど・ だんだん・ 言いやいっこ・に・ なっ・ても・てん。」〔⇒やい(合い)、やいこ(合いこ)、あい【合い】、あいこ【合いこ】、あいっこ【合いっこ】

やいと(焼処)】《名詞、動詞する》 つぼにあたる皮膚の上に置いたもぐさに火をつけて、その熱の刺激で病気を治す方法。「肩・が・ 凝る・さかい・ 大きな・ やいと・を・ する。」「ごんた・ばっかり・ し・よっ・たら・ やいとする・ぞー。」〔⇒きゅう【灸】、おきゅう【お灸】、あちち【熱ちち】、あつつ【熱つつ】、あちゃちゃ【熱ちゃちゃ】

やいと()すえる(焼処()据える)】《動詞・ア行五段活用》 ①発する熱の刺激で病気を治すために、皮膚の上に置いたもぐさに火をつける。「やいとをすえ・たら・ 肩こり・が・ 治っ・た。」②将来のことを考えて、一時的に辛い思いをさせる。「ごんた坊主・や・さかい・ いっぺん・ やいとをすえ・んと・ いか・ん・なー。」〔⇒おきゅう()すえる【お灸()据える】

やいな《終助詞》 相手に尋ねるときに、語気を強めて使う言葉。「そんな・ こと・(を・) 言()ー・やがっ・た・ん・は・ 誰・やいな。」〔⇒いな、ぞいな、かいな〕

やいのやいの《副詞と》 一つのことについてうるさく言う様子。しつこく催促したり命じたりして、相手に迫るような様子。細部に至るまであれこれと指図をする様子。「誰・でも・ やいのやいのと・ 言わ・れ・たら・ 腹・が・ 立つ・がな。」〔⇒やいこらやいこら、やいやい、やんやん〕

やいます(遣います)】《動詞・サ行五段活用》 「与える」ということを謙譲して言う言葉。献上する。「あの・ 本・は・ 友だち・に・ やいまし・た。」「犬・に・ えさ・を・ やいます。」◆動詞「やる【遣る】」に、丁寧の意の助動詞「ます」が続いて一語に熟した言葉である。けれども、丁寧語というよりはむしろ謙譲の気持ちが込められた言葉になっている。ただし、動物などを相手に使うこともあって、その場合は敬意は消えている。〔⇒やえます(遣えます)、あいます(上います)、あえます(上えます)、あげます【上げます】、さしあげる【差し上げる】

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2017年11月14日 (火)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (563)    (通算2561回)

日常生活語 「も」⑨

 

もろい【脆い】《形容詞》 ①硬いものであるのに、衝撃に弱くて、こわれやすい。欠けやすい。「刃ー・の・ もろい・ 包丁」②土などに固さや粘り気がない。「もろい・ 土・や・さかい・ 雨・が・ 降っ・たら・ じっきに・ 崩れ・てまう。」③精神的に弱くて、持ちこたえる気力が乏しい。「リードさ・れ・たら・ もろー・に・ 負け・てまう。」

もろもろ《形容動詞や()、動詞する》 ①中に入っているものが十分に溶けきらないで、濁った状態である様子。あるいは、濁りなどが生じている様子。「酒・が・ もろもろに・ なっ・とる・さかい・ 飲ん・だら・ あか・ん。」②中に入れたものが十分に溶けきらないで残っている様子。「メリケン粉・が・ もろもろで・ ままこ・に・ なっ・ても・とる。」

もん【紋】《名詞》 ①代々伝えられている、その家のしるし。「紋付き・に・ つい・とる・ もん」②円い模様。同心円となっている模様。その他いろいろな模様。「石・を・ 放っ・たら・ 池・に・ もん・が・ でける。」

もん【門】《名詞》 建物や敷地の外構えに設けた出入り口。また、それを示す柱や建物。「大けな・ もん・の・ ある・ 家」

もん【者】《名詞》 具体的な誰かのことを、客観的に述べたり、卑下や軽蔑の気持ちを伴って述べたりするときなどに使う言葉。「えらい・ 出しゃばっ・て・ もの・を・ 言ー・ もん・が・ おる。」〔⇒もの【者】

もん【物】《名詞》 存在することを人が感じることのできる物体や物質。「そんな・ もん・ どこ・へ・ 行っ・た・か・ わから・へん。」「どんな・ もん・を・ 用意し・とっ・たら・ よろしー・か。」◆具体的に挙げないで、概括的に言うときなどにも使う。〔⇒もの【物】

もん【文】《助数詞》 靴や足袋などの底の長さを表す単位であり、1文は約2.4㎝にあたる長さ。「10もん半(ともんはん)・の・ 靴・を・ 履く。」

もん《接続助詞》 理由をあげて自分を正当化したり、自分に向けられたことを非難したりして、それを理由にしておいて、次の内容に続けようとする場合に使う言葉。「わし・は・ 知ら・ん・もん・ あんた・に・ 教え・たら・れ・へん。」

もん《終助詞》 理由をあげて自分を正当化したり、自分に向けられたことを非難したりして、詠嘆的な気持ちを表すときに使う言葉。「そやかて・ わし・は・ 知ら・ん・ねん・もん。」

もん【者】《接尾語》 そのような傾向を持っている人を表す言葉。「慌てもん」「馬鹿もん」〔⇒もの【者】

もん【物】《接尾語》[動詞や助動詞の連用形に付く] そのような内容や物体であることを表す言葉。「頼まれもん・を・ 届ける。」「立派な・ 彫りもん・の・ 欄間」「漬けもん・を・ 漬ける。」「玄関・に・ 置きもん・が・ ある。」「化けもん・が・ 出る。」〔⇒もの【物】

もんえい〔もんえー、もんえ〕【門衛】《名詞、動詞する》 施設や会社などの門にいて、出入りの見張りなどをすること。また、それをする人。「もんえー・の・ 人・に・ 呼び止めら・れ・た。」〔⇒もんばん【門番】、しゅえい【守衛】

もんか《終助詞》 強く打ち消して拒否する気持ちを表す言葉。そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「行か・ん・と・ 言()ー・たら・ 絶対に・ 行く・もんか。」〔⇒もんかい、かい、かれ、か、かえ、け、こ〕

もんかい《終助詞》 強く打ち消して拒否する気持ちを表す言葉。そうではないという意味のことを、反語的に表す言葉。「そないに・ 文句・ 言()ー・ん・やっ・たら・ こんな・ 仕事・ し・たる・もんかい。」〔⇒もんか、かい、かれ、か、かえ、け、こ〕

もんく【文句】《名詞》 ①文章などの中の短い言葉。「歌・の・ もんく・を・ 忘れ・ても・た。」②不平や不満などの言い分。苦情。「もんく・ばっかり・ 並べ・やがっ・て・ 腹・が・ 立つ。」

もんくいい〔もんくいー〕【文句言い】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「もんくいー・が・ 一人・ おっ・たら・ 寄り合い・が・ もめ・て・ かなわ・ん。」〔⇒もんくたたき【文句叩き】、もんくたれ【文句垂れ】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくたたき【文句叩き】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「もんくたたき・が・ また・ 何ぞ・ 言い出す・の・と・ ちゃう・か。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたれ【文句垂れ】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくたらたら【文句たらたら】《形容動詞や()》 他人に対する不平や不満などを次々に言う様子。「もんくたらたらと・ ぬかし・やがっ・て・ 耕二・の・ やつ・は・ 困っ・た・ もん・や。」〔⇒ふそくたらたら【不足たらたら】

もんくたれ【文句垂れ】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「昨日・の・ 寄り合い・でも・ もんくたれ・が・ ごちゃごちゃ・ ぬかし・やがっ・た。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたたき【文句叩き】、もんくぬかし【文句ぬかし】

もんくぬかし【文句ぬかし】《名詞》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする人。理屈や意見をまくし立てる人。「あの・ もんくぬかし・が・ 何か・ 言いたそーに・ し・とる。」〔⇒もんくいい【文句言い】、もんくたたき【文句叩き】、もんくたれ【文句垂れ】

もんく()たたく【文句()叩く】《動詞・カ行五段活用》 口答えをしたり、不平や不満などをよく口にする。理屈や意見をまくし立てる。「新入り・の・くせに・ もんくたたき・やがる。」◆「もんくばっかりたたく【文句ばっかり叩く】」のように、途中に別の語がはさまることもある。■名詞化=もんくたたき【文句叩き】

もんしろちょう〔もんしろちょー〕【紋白蝶】《名詞》 白い羽に黒い紋がある、中型の蝶。「菜の花・に・ もんしろちょー・が・ 止まっ・とる。」

もんちゃく【悶着】《名詞》 気持ちの食い違いや意見の対立などから起こる、ごたごたした争いごと。いざこざ。「あいつ・が・ もんちゃく・を・ 起こし・やがっ・た・ん・や。」「一もんちゃく・が・ あっ・て・ 後・で・ 落ち着い・た。」

もんつき【紋付き】《名詞》 背中や袖などに家の紋がついている、正式の場で着る和服。「もんつき・を・ 着・て・ 式・に・ 出る。」「もんつき・と・ 袴」

もんだい【問題】《名詞》 ①答えを出させるために尋ねることがら。「今日・の・ 試験・の・ もんだい・は・ 難しかっ・た。」②課題を含んだ事柄。解決が求められている面倒な事柄。「廃品回収・の・ もんだい」③対象となることがら。「それ・は・ また・ 別・の・ もんだい・や。」

もんどり(戻り)】《名詞》 釣り針などの先にある、逆向きに尖って出た部分。「釣れ・た・ 魚・を・ もんどり・から・ はずす。」〔⇒もどり【戻り】

もんなし【文無し】《名詞、形容動詞や()》 ごく僅かのお金も持っていない人。ごく僅かのお金も持っていない様子。「火事・が・ いっ・て・ もんなし・に・ なっ・ても・た。」〔⇒いちもんなし【一文無し】

もんの《接続助詞》 この言葉の前後が逆の意味になって、事態がうまく発展しないことを表す言葉。…であるけれども。「説明・の・ 文章・を・ 読ん・でみ・た・もんの・ 意味・が・ わから・へん。」〔⇒ものの〕

もんばん【門番】《名詞、動詞する》 施設や会社などの門にいて、出入りの見張りなどをすること。また、それをする人。「入ろ・う・と・ し・たら・ もんばん・の・ 人・に・ 呼び止め・られ・た。」〔⇒もんえい【門衛】、しゅえい【守衛】

もんぺ《名詞》 女の人がはく、袴のような形をして、裾の狭くなったズボンのような形の衣服。「戦時中・は・ もんぺ・を・ 履い・とっ・た。」

もんめ()】《名詞》 尺貫法で重さを表す単位であり、1匁は約3.75グラムで、1貫の1000分の1にあたる重さ。「貫・やのー・て・ もんめ・の・ 単位・で・ 計る。」◆実際の重さを表すときには、「500め」のように「め【()】」を使う。〔⇒め()

もんやけど《接続助詞》 何かのつながりで、対比されることがらを続けて言うことを表す言葉。「知っ・とる・もんやけど・ ちょっと・ ど忘れし・た。」〔⇒んやけど、けど、けども、けんど、けんども、ところが〕

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2017年11月13日 (月)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (562)    (通算2560回)

日常生活語 「も」⑧

 

もめんどうふ〔もめんどーふ〕【木綿豆腐】《名詞》 きめが粗く感じる、豆乳を固めて圧搾して上澄みを除いて作った豆腐。「もめんどーふ・に・ 醤油・を・ かけ・て・ 食う。」■対語=「きぬどうふ【絹豆腐】」〔⇒もめん【木綿】、もめんごし【木綿漉し】

もめんばり【木綿針】《名詞》 木綿の布を縫うための、針穴がやや大きい針。「長い・ もめんばり・で・ 縫う。」■類語=「きぬばり【絹針】」

もも【腿】《名詞》 足の膝から上の、腰までの部分。「走り過ぎ・て・ もも・が・ 痛(いと)ー・ なっ・た。」

もも【桃】《名詞》 ①薄赤い花が咲き、甘くて種の大きな実がなる果樹。また、その実。「庭・で・ もも・が・ 咲い・とる。」「岡山・の・ もも」②薄い赤色。ピンク。「もも・の・ クレヨン」⇒ももいろ【桃色】

ももいろ【桃色】《名詞》 薄い赤色。ピンク。「ももいろ・の・ チューリップ・の・ 花」〔⇒もも【桃】

ももける《動詞・カ行下一段活用》 毛織物や編み物や紙などが、こすれて表面が毛羽立つ。「よー・ 使()こ・た・ 手袋・が・ ももけ・た。」

もや【靄】《名詞》 空気中の水蒸気が冷えて細かい水滴となって、地表近くに煙のように浮かび、遠くがぼんやり見える現象。「もや・が・ 出・て・ 遠い・ とこ・が・ 見え・へん。」〔⇒きり【霧】、かすみ【霞】

もやし《名詞》 野菜や穀類の種に光をあてずに発芽させて、白く長く伸ばして食用とするもの。「中華そば・に・ もやし・が・ 入っ・とる。」

もやす【燃やす】《動詞・サ行五段活用》 火をつけて、炎を出させる。灰になるまで炎を出し続けさせる。「この頃・は・ 庭・で・ 落ち葉・を・ もやし・たら・ 文句・を・ 言わ・れる。」■自動詞は「もえる【燃える】」〔⇒やく【焼く】、たく【焚く】、やきやきする【焼き焼きする】

もやもや《名詞、副詞と、動詞する》 ①煙や湯気などが立ちこめて、ものがぼんやりとしている様子。「もやもやし・て・ よー・ 見え・へん。」②ものごとが解決したり明らかになったりしないので、気持ちがすっきりしないで乱れている様子。「気持ち・の・ もやもや・が・ おさまら・へん。」③記憶や考えなどが定まらず、あいまいである様子。「10年前・の・ こと・や・さかい・ もやもやし・て・ よー・ 憶え・とら・ん。」

もやる【靄る】《動詞・ラ行五段活用》 水蒸気が小さな水滴となって空中に漂って、遠方がかすんでいる。「今朝・の・ 海・は・ だいぶ・ もやっ・とる。」

もよう〔もよー〕【模様】《名詞》 ①ものの表面などに施して飾りとする形や絵。「もよー・の・ 付い・た・ 箱」②ものごと様子。有り様。「明日・の・ 空もよー・は・ 悪い・みたいや。」

もよおし〔もよーし〕【催し】《名詞》 計画的に人々を集めて行う行事や会合など。「市民会館・で・ もよーし・が・ ある。」

もよおす〔もよーす〕【催す】《動詞・サ行五段活用》 計画を立てて、人々を集めて、行事や会合などを開く。「踊り・の・ 会・を・ もよーし・ます。」■名詞化=もよおし【催し】

もらいどく【貰い得】《名詞》 人からものを受け取りながら、代金を払わなかったりお礼をしなかったりして、もらった人が利益を得るようになること。「これ・を・ 受け取っ・てくれ・なんだら・ 私・の・ もらいどく・に・ なっ・てまう・がな。」

もらいなき【貰い泣き】《名詞、動詞する》 泣いている人に同情して、つられて一緒に泣くこと。「葬式・で・ もらいなき・を・ し・た。」

もらいもん【貰い物】《名詞》 人から代価なしで受け取ったもの。「もらいもん・の・ お返し・を・ する。」

もらう【貰う】《動詞・ワア行五段活用》 ①人からものを受け取って、自分のものとする。「誕生日・に・ 贈り物・を・ もろ・た。」「えーもん・ もー・た。」②勝負を自分の勝ちとする。「明日・の・ 試合・は・ もろ・た。」③病気をうつされる。「神戸・へ・ 行っ・て・ 風邪・を・ もろ・てき・た。」④嫁、婿、養子などを迎える。「嫁はん・は・ 姫路・から・ もろ・た。」

もらう【貰う】《補助動詞・ワア行五段活用》 ⇒てもらう〔でもらう〕【て貰う】《補助動詞・ワア行五段活用》を参照

もらす【漏らす】《動詞・サ行五段活用》 ①液体・気体・音・光・においなどが、僅かな隙間から外に出るような結果にしてしまう。「イヤホン・から・ 大けな・ 音・を・ もらし・とる。」「小便・を・ もらす。」②内緒にしておくべきことを、表に出してしまう。隠していたことを他に知らせてしまう。「まだ・ はっきり・ 決まっ・とら・へん・さかい・ 他・の・ 人・に・は・ もらさ・ん・よーに・ し・て・な。」③入れるべきものを、抜かしたり落としたりする。「名簿・から・ もらし・とっ・て・ すんまへん。」■自動詞は「もれる【漏れる】」

もらす【漏らす】《接尾語・サ行五段活用》[動詞の連用形に付く] うっかりしていて、すべきことを落としてしまう。「大事な・ こと・を・ 聞きもらし・たら・ 困る・ぞ。」「書きもらす」

もり【森】《名詞》 まわりに比べて、際立ってたくさんの木が茂っているところ。「木・を・ 伐ら・ん・さかい・ 大けな・ もり・に・ なっ・ても・とる。」

もり【銛】《名詞》 長い柄の先に尖った金具を取り付けて、投げたり突いたりして、魚などを獲る道具。「海・に・ 潜っ・て・ もり・で・ 魚・を・ 突く。」

もり【森】《固有名詞》 明石市大久保町西島のうちの一つの地域(小字)。「もり・も・ 西島・も・ いっしょの・ 自治会・に・ なっ・とる。」

もり〔もーり〕【守】《名詞、動詞する》 赤ちゃんや子どもなどの面倒を見て遊んでやること。また、それをする人。「妹・の・ もり・を・ する。」「ちょっと・の・ 間・ もりし・とっ・てくれ・へん・か。」「もり・を・ 一人・ 雇う。」〔⇒こもり【子守】

もりあがる【盛り上がる】《動詞・ラ行五段活用》 ①中から膨らんで高くなる。「波・が・ もりあがっ・て・ 打ち寄せ・てくる。」「カバン・が・ ほんぽこに・ もりあがっ・とる。」②気持ちや雰囲気などが、抑えきれないほどの力でわき起こる。「祭り・が・ もりあがつ・た。」■名詞化=もりあがり【盛り上がり】

もりもり《副詞と》 ①旺盛な食欲で、どんどん食べる様子。「どんぶり・を・ 3杯・も・ もりもり・ 食()ー・た。」②ものごとに勢いよく取り組んで、それをこなしていく様子。「もりもりと・ 仕事・を・ 片付ける。」③活力がみなぎっている様子。「やる・ 気・が・ もりもりと・ 湧い・てき・た。」

もる【盛る】《動詞・ラ行五段活用》 ①山の形に高く積み上げる。「畝(うね)・に・ 土・を・ もる。」②器にいっぱい入れて満たす。「ご飯・を・ 山・の・よーに・ もる。」

もれ【漏れ】《名詞》 ①液体・気体・光などが、小さな隙間から外に出ること。「ガス・の・ もれ・は・ 恐い・さかい・ 気ーつけ・なはれ。」②あるべきものが、落ちていること。落ちている内容。「辞典・の・ 項目・に・ もれ・が・ ある。」⇒ぬけ【抜け】

もれる【漏れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①液体・気体・音・光・においなどが、僅かな隙間から外に出てしまう。「水道管・に・ ひび・が・ 入っ・て・ 水・が・ もれ・とっ・た。」「明かり・が・ もれる。」②内緒にしておくべきことが、表に出てしまう。隠していたことが他に知れる。「内緒ごと・が・ もれ・ても・た。」③入れるべきものが、抜かされたり落とされたりする。「電気代・が・ もれ・とる・さかい・ 合計・が・ 間違(まちご)・とる。」■他動詞は「もらす【漏らす】」。■名詞化=もれ【漏れ】

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2017年11月12日 (日)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (561)    (通算2559回)

日常生活語 「も」⑦

 

ものの《接続助詞》 この言葉の前後が逆の意味になって、事態がうまく発展しないことを表す言葉。…であるけれども。「行っ・た・ものの・ 入れ・てもらえ・ず・や。」〔⇒もんの〕

ものほし【物干し】《名詞》 ①洗濯物を吊したり掛けたりして乾かすための、棒状の長い道具。「ものほし・の・ 竿・を・ 買い替える。」②洗濯物を乾かすための、日当たりのよい場所。「うち・は・ 2階・の・ ベランダ・を・ ものほし・に・ し・とる。」⇒ものほしざお【物干し竿】、ほしざお【干し竿】

ものほしざお【物干し竿】《名詞》 洗濯物を吊したり掛けたりして乾かすための、棒状の長い道具。「昔・は・ 竹・の・ ものほしざお・やっ・た。」〔⇒ものほし【物干し】、ほしざお【干し竿】

ものまね【物真似】《名詞、動詞する》 人や動物などの身振りや声などを真似ること。また、その芸。「猿・の・ ものまね・を・ する。」

ものもち【物持ち】《形容動詞や()》 ①お金や物をたくさん持っている様子。「ものもち・で・ 着物・を・ いっぱい・ 持っ・とる・ 人」②同じ物を大事にいつまでも大事に使う様子。「ものもち・の・ えー・ 人」

ものわかり【物わかり】《名詞》 ものごとの状況や道理を理解すること。また、そのような能力。「ものわかり・が・ 良()ー・ 人」

ものわすれ【物忘れ】《名詞、動詞する》 ものごとを忘れやすいこと。ものごとを忘れてしまうこと。「このごろ・は・ よー・ ものわすれ・を・ し・て・ 人・に・ 笑わ・れる・ねん。」

ものわらい【物笑い】《名詞》 周りの者にばかにされ、笑われること。何かの機会に引き合いに出して、ばかにして笑うこと。「近所・の・ ものわらい・に・ なっ・たら・ あか・ん・がな。」

もはん【模範】《名詞》 正しくて見習うべき人や行い。「子どもたち・の・ もはん・に・ なる。」〔⇒てほん【手本】

もふく【喪服】《名詞》 弔意を表して葬式や法事などで着る、黒い色の衣服。「葬式・に・ もふく・を・ 着る。」

もみ【籾】《名詞》 ①稲から採ったままの、外側の皮のついた米。「苗代・に・ もみ・を・ 蒔く。」②米の実を包んでいる外側の皮。玄米を取り去ったあとに残る外側の皮。「庭・で・ もみ・を・ 燃やす。」⇒もみごめ【籾米】⇒もみがら【籾殻】

もみ【樅】《名詞》 針のような細長い緑の葉が、小枝の両側についている木。「クリスマスツリー・は・ もみ・の・ 木ー・や。」

もみ【揉み】《名詞》 指で押さえたりつまんだりすること。「肩・の・ もみ・を・ し・て・くれ・へん・か。」

もみあう【揉み合う】《動詞・ワア行五段活用》 入れ乱れて強く押し合う。「狭い・ 入口・や・さかい・ 入る・ とき・に・ もみおー・た。」■名詞化=もみあい【揉み合い】

もみがら【籾殻】《名詞》 米の実を包んでいる外側の皮。玄米を取り去ったあとに残る外側の皮。「もみがら・は・ 肥え・に・ なる。」〔⇒もみ【籾】、もみぬか【籾糠】

もみくちゃ【揉みくちゃ】《形容動詞や()》 ①人の間に挟まれて、思うように動けないようになっている様子。人波の中で押し流されるしかない様子。「朝・の・ 満員電車・で・ もみくちゃに・ なっ・た。」②押されたりつままれたりして、しわになっている様子。「ポケット・の・ 中・で・ もみくちゃに・ なっ・とる・ 千円札・を・ 見つけ・た。」

もみごめ【籾米】《名詞》 稲から採ったままの、外側の皮のついた米。「もみごめ・を・ 庭・で・ 干す。」〔⇒もみ【籾】

もみじ【紅葉】《名詞》 ①秋の終わりに、木の葉の色が赤や黄色に変わること。また、赤や黄色に変わった葉。「有馬・へ・ もみじ・を・ 見・に・ 行く。」②掌の形をした葉で、秋の紅葉や黄葉が美しい木。「箕面・の・ 名物・は・ もみじ・の・ 天ぷら・や。」

もみじ《名詞》 小麦を精白したときに残る外皮。「もみじ・を・ 牛・に・ 食わす。」〔⇒ふすま?

もみすり【籾擦り】《名詞、動詞する》 外側の皮のついた米を、臼や機械にかけて皮を取り去ること。玄米にすること。「昔・は・ もみすり・も・ 大仕事・やっ・た。」

もみない《形容詞》 ①材料や味付けが良くなくて、美味しくない。「もみない・ 料理・を・ 出し・たら・ 恥ずかしい。」②水っぽくて味が乏しい。味がついていないようで良くない。「今日・の・ ご飯・は・ もみない・ 米・や・なー。」③味を感じることができない。「風邪・ ひー・て・ 食べもん・が・ もみない・ねん。」■対語=「うまい【(美味ない)】」「おいしい【美味しい】」「いける」〔⇒あじない【味ない】①③⇒うまない【美味ない】、うもない(美味ない)⇒まずい【不味い】⇒うすい【薄い】、みずくさい【水臭い】、あまい【甘い】

もみぬか【籾糠】《名詞》 米の実を包んでいる外側の皮。玄米を取り去ったあとに残る外側の皮。「もみぬか・を・ 枕・の・ 中・に・ 入れる」〔⇒もみ【籾】、もみがら【籾殻】

もむ【揉む】《動詞・マ行五段活用》 ①両手を擦り合わせる動作を繰り返して行う。「両手・を・ もむ。」②両手に挟んでこすることを繰り返す。「菜っ葉・を・ もん・で・ 漬ける。」「もん・で・ 紙縒(こより)・を・ 作る。」「紙縒・を・ もむ。」③指で押さえたりつまんだりする。「もぐさ・を・ もん・で・ 火ー・ つける。」④心配する。「あんた・の・ こと・を・ 気ー・ もん・どっ・てん。」■名詞化=もみ【揉み】

もめごと【揉め事】《名詞》 考えなどが対立して争いになっていること。紛争。「近所・と・ もめごと・が・ 起き・ん・よーに・ し・なはれ。」〔⇒ごたごた、ごじゃごじゃ、ごちゃごちゃ〕

もめる【揉める】《動詞・マ行下一段活用》 ①言い合いや論争が起こって決着がつかない状態になる。「寄り合い・が・ もめ・て・ なかなか・ 決まら・へん。」②気がかりで、気持ちが落ち着かなくなる。「気・が・ もめる。」

もめん【木綿】《名詞》 ①綿の実のまわりにできる柔らかい毛から作った糸。「もめん・で・ 縫う。」②綿の実のまわりにできる柔らかい毛から作る繊維。「この・ 生地・は・ もめん・や。」「もめん・の・ シーツ」③きめが粗く感じる、豆乳を固めて圧搾して上澄みを除いて作った豆腐。「絹ごし・より・ もめん・が・ 好きや。」⇒もめんいと【木綿糸】⇒もめんごし【木綿漉し】、もめんどうふ【木綿豆腐】

もめんいと【木綿糸】《名詞》 綿の実のまわりにできる柔らかい毛から作った糸。「もめんいと・を・ 通す・ 針」〔⇒もめん【木綿】

もめんごし【木綿漉し】《名詞》 きめが粗く感じる、豆乳を固めて圧搾して上澄みを除いて作った豆腐。■対語=「きぬごし【絹漉し】」〔⇒もめん【木綿】、もめんどうふ【木綿豆腐】

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2017年11月11日 (土)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (560)    (通算2558回)

日常生活語 「も」⑥

 

もともと【元々】《副詞は、形容動詞や()》 ①現今にそのようになったのではなく、初めから既にそうであったことを表す言葉。元来。「もともと・ 外国・に・ 行く・ つもり・は・ なかっ・てん。」②当初はそのようではなかったということを表す言葉。「あいつ・は・ もともとは・ 真面目な・ 男・やっ・た。」③何かをした結果が、以前の状態と変わらない様子。損も得も生じない様子。「三振し・ても・ もともとや・とゆー・ 気持ち・で・ 思い切っ・て・ 打て。」「うまいこと・ いか・なんでも・ もともとです。」

もどり【戻り】《名詞》 ①元の場所に帰ること。元の場所に向かって逆に進むこと。「もどり・に・ 雨・に・ 降ら・れ・た。」②釣り針などの先にある、逆向きに尖って出た部分。「竿・の・ 先・の・ もどり・で・ 手ー・を・ ひっかけ・た。」■対語①=「いき【行き】」⇒もんどり(戻り)

もどる【戻る】《動詞・ラ行五段活用》 ①元の場所に帰る。元の場所に向かって逆に進む。「ホームラン・を・ 打た・れ・て・ 試合・は・ ふりだし・に・ もどっ・た。」「スペースシャトル・が・ もどっ・てき・た。」②自宅に帰る。「酒・ 飲ん・で・ 酔ー・て・ 夜中・に・ もどっ・てき・た。」③元の状態に返る。「3月・に・ なっ・た・のに・ 冬・の・ 寒さ・に・ もどっ・てしも・た。」■他動詞は「もどす【戻す】」■名詞化=もどり【戻り】〔⇒もおる(戻る)、かえる【返る】

もと()とる【元()取る】《動詞・ラ行五段活用》 出した金額以上の利益を手にする。払った金額以上のものを得る。「バイキング・で・ いっぱい・ 食()ー・て・ もとをとっ・た。」

もぬけのから【蛻の殻、裳抜けの空】《形容動詞や()》 人がいなくて、住まいや寝床などがからっぽになっていること。「夜逃げし・て・ もぬけのからに・ なる。」

もの【者】《名詞》 具体的な誰かのことを、客観的に述べたり、卑下や軽蔑の気持ちを伴って述べたりするときなどに使う言葉。「わし・みたいな・ もの・で・も・ 行っ・て・ 良()ー・ん・かいな。」◆自分のことを指す場合は、「ひと【人】」は使いにくく、「もの【者】」「もん【者】」になることが多い。〔⇒もん【者】

もの【物】《名詞》 ①存在することを人が感じることのできる物体や物質。「もの・を・ 大事に・ せ・な・ あか・ん。」②何かの用に使うための物体。役に立つ働きをする物体など。「良()ー・ もの・が・ 安ー・ 手・に・ 入っ・た。」③考えていることや気持ちを、声や文字に表したもの。「会()ー・ても・ もの・も・ 言わ・へん。」④何かをするときの対象。「もの・を・ 覚える・の・が・ 速い。」⑤ことがらの筋道。ことがらの理由。「もの・が・ わかる・ 人」◆①は、具体的に挙げないで、概括的に言うときなどにも使う。⇒もん【物】⇒ことば【言葉】

もの【物】《名詞》 打撲や炎症などによって皮膚の一部が腫れあがって、膿をもったもの。「もの・が・ でけ・ても・ かい・たら・ あか・ん。」〔⇒できもん【出来物】、でけもん(出来物)、はれもん【腫れ物】、おでき【御出来】

もの【者】《接尾語》 そのような傾向を持っている人を表す言葉。「道楽もの」〔⇒もん【者】

もの【物】《接尾語》[動詞や助動詞の連用形に付く] そのような内容や物体であることを表す言葉。「あいつ・を・ 雇っ・た・ん・は・ 良()ー・ 拾いもの・や。」「面白い・ 読みもの・を・ 探す。」「調べもの・が・ ある・ねん。」「入れもの・で・ 受ける・」「縫いもの・を・ する」〔⇒もん【物】

ものいり【物要り】《形容動詞や()》 ①お金がかかる様子。出費が多い様子。「娘・が・ おっ・たら・ 何・かと・ ものいりや・なー。」「双子・や・さかい・ ものいり・や。」②普段とは異なる出費がある様子。「今年・は・ 祭り・の・ 当番・で・ なんやかや・ ものいりな・ こと・や。」

ものいわず【もの言わず】《名詞》 無口な人。寡黙な人。「息子・は・ ものいわず・で・ 愛想(あいそ)・が・ ない・ねん。」

ものうり【物売り】《名詞》 商品を持ち歩いて売ること。行商。また、それをする人。「昔・の・ ものうり・は・ 押し売り・は・ せ・なんだ。」

ものおき【物置】《名詞》 普段しょっちゅう使わない物などをしまっておくところ。また、そのような目的を持った小屋。「段ボール・の・ 箱・を・ ものおき・に・ 置い・とく。」

ものおと【物音】《名詞》 何かのものが起こす音。「夜中・に・ ものおと・が・ し・て・ びっくりし・た。」

ものおぼえ【物覚え】《名詞》 ものごとを記憶すること。また、その能力。「ものおぼえ・が・ 悪ー・て・ 物忘れ・が・ ひどなっ・た。」

ものごころつく【物心つく】《動詞・カ行五段活用》 子どもが成長して世の中のことがわかるようになる。記憶が痕跡をとどめるような年齢になる。「ものごころつい・た・ 時・に・は・ 海・で・ 遊ん・どっ・た。」

ものごっつい《形容詞》 ①普通に考えられる程度を超えていて、びっくりするほど、たいへんである。「ものごっつい・ 船」②普段などとは違っていて、恐ろしさを感じる様子である。「阪神大震災・の・ 地震・は・ ものごっつい・ もん・やった。」〔⇒ものすごい【もの凄い】

ものごと【物事】《名詞》 生活の中にあるいろいろな事柄や、その有り様。「準備・を・ しっかり・ せ・んと・ ものごと・は・ うまく・ いか・へん。」

ものさし【物差し】《名詞》 長さを測ったり、あてがって直線を引いたりするするときに使う、横に長い道具。「30センチ・の・ ものさし・で・ 頭・を・ たたか・れ・た。」〔⇒さし【差し】、せんひき【線引き】、じょうぎ【定規】

ものすごい【もの凄い】《形容詞》 ①普通に考えられる程度を超えていて、びっくりするほど、たいへんである。「ものすごい・ 速さ・で・ 走る。」②普段などとは違っていて、恐ろしさを感じる様子である。「ものすごい・ 顔・を・ し・て・ 怒っ・とる。」〔⇒ものごっつい〕

ものずき【物好き】《形容動詞や()》 普通の人がしなかったり興味を持たなかったりすることを、好んで行う様子。「世の中・に・は・ ものずきな・ 人・が・ いっぱい・ おる。」

ものたりん【もの足りん】《形容詞》 大事なものが抜け落ちているようで、なんとなく満足できない。「今日・の・ 映画・は・ ものたりんかっ・た。」◆「ものたりない」から転じた言葉で、「ものたりんかっ・た」のようにもなるので形容詞として扱うが、終止形は他の形容詞と異なる。

ものでき【もの出来】《名詞》 皮膚にしばしば腫れ物ができること。また、そのような傾向のある人。「子ども・の・ 頃・は・ ものでき・やっ・てん。」〔⇒ものでけ【もの出来】

ものでけ【もの出来】《名詞》 皮膚にしばしば腫れ物ができること。また、そのような傾向のある人。「ものでけ・や・さかい・ いっつも・ 顔・が・ 腫れ・とる。」〔⇒ものでき【もの出来】

ものになる《動詞・ラ行五段活用》 技能や能力などが完成の域に近づく。ある分野・方向などで一人前になる。「あんな・ 仕事・の・ 仕方・やっ・たら・ ものになら・ん・なー。」

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2017年11月10日 (金)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (559)    (通算2557回)

日常生活語 「も」⑤

 

もっちゃり《副詞と、動詞する》 動作や作品などがあか抜けしていない様子。人柄などが野暮ったく洗練されていない様子。行動などが無粋で気がきかない様子。「もっちゃりし・た・ 話し方・を・ する・ 人・や・なー。」〔⇒もっさり〕

もっちり《副詞と、動詞する》 食べ物に粘り気や弾力がある様子。「もっしりし・て・ おいしー・ ご飯・や・なー。」〔⇒もちもち【餅々】

もって《接続助詞》 二つの動作が同時に並行して行われることを表す言葉。「歩き・もって・ パン・を・ 食べ・たら・ あか・ん・ぞ。」「読み・もって・ 考える。」「泣き・もって・ 怒ら・れ・とる。」〔⇒ながら〕

もってこい【持って来い】《形容動詞や()》 最も適していて、ぴったり合う様子。うってつけで、ちょうど似合っている様子。「司会・やっ・たら・ あいつ・に・ し・てもー・たら・ もってこいなん・や。」

もっと《副詞》 更に、それ以上に。現状よりも、いっそう。「もっと・ おやつ・ ちょーだい。」「もっと・ 西・の・ 方・に・ ある・ 家」「もっと・ もっと・ 元気・を・ 出し・て・ 歩け。」

もっとつ《形容動詞や()》 何か足りないところがある様子。欠けていて、不満が残る様子。「前・の・ 市長・は・ もっとつやっ・た・なー。」〔⇒もうひとつ【もう一つ】、もうしとつ(もう一つ)

もっとも【尤も】《形容動詞や()》 いろいろな点から判断して、いかにも理屈に合っている様子。そうするだけの理由がある様子。「あんた・の・ 言()ー・ こと・は・ もっともや・けど・ みんな・が・ 賛成し・てくれる・と・は・ 限ら・へん・よ。」

もっともらしい〔もっともらしー〕【尤もらしい】《形容詞》 いかにも理屈に合っているように見える。いかにもそうするだけの理由があるようである。「もっともらしー・ 言い方・を・ する・ 人・や。」「もっともらしー・ わけ・を・ 言()ー・たら・ みんな・ 賛成し・てくれる。やろ。」

もっとらしい〔もっとらしー〕(尤らしい)】《形容詞》 ①もう少しそれらしく見える。「もっとらしー・ 話・を・ せ・なんだら・ みんな・が・ 笑う・ぞ。」②一見、きちんと整っているように見える。表面を取り繕っている様子である。「言い逃れする・ん・やっ・たら・ もっとらしー・ 嘘・を・ つき・なはれ。」

もっぺん(も一遍)】《副詞》 改めてもう一度。「何・ 言()ー・とん・ねや、もっぺん・ 言ー・てみー。」◆「もう」と「いっぺん【一遍】」がつながって、発音が融合した言葉。

もつらかす【縺らかす】《動詞・サ行五段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなるようにしてしまう。わざとしたわけではないが、からみついて、ほどけなくしてしまう。「釣り道具・を・ さわっ・とっ・て・ もつらかし・ても・た。」②話やことがらの筋が乱れさせて、解決や収拾がつかなくなるようにしてしまう。「話・を・ もつらかし・たら・ あか・ん・やない・か。」■自動詞は「もつれる【縺れる】」〔⇒もつらす【縺らす】

もつらす【縺らす】《動詞・サ行五段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなるようにしてしまう。わざとしたわけではないが、からみついて、ほどけなくしてしまう。「2本・の・ 竿・を・ もつらし・た。」②話やことがらの筋が乱れさせて、解決や収拾がつかなくなるようにしてしまう。「話・を・ もつらし・たら・ 喧嘩・に・ なる・ぞ。」■自動詞は「もつれる【縺れる】」〔⇒もつらかす【縺らかす】

もつれる【縺れる】《動詞・ラ行下一段活用》 ①糸や紐などがからまりあって、解けなくなる。「糸・が・ もつれ・ても・て・ ほどけ・へん。」②正常さを失って、思うように動かなくなる。「足・が・ もつれ・て・ ひょろけ・そーで・ 歩かれ・へん・ねん。」「舌・が・ もつれ・て・ 言いにくい。」③話やことがらの筋が乱れて、解決や収拾がつかなくなる。「話し合い・が・ もつれ・て・ けんか・に・ なっ・ても・た。」■他動詞は「もつらす【縺らす】」「もつらかす【縺らかす】」■名詞化=もつれ【縺れ】⇒ねじれる【捻れる】、ねじける(捻ける)

もてあます【持て余す】《動詞・サ行五段活用》 取り扱ったり始末したりするのに困る。相手とつきあうのに骨が折れる。「時間・が・ ありすぎ・て・ もてあまし・ても・た。」「手・に・ おえ・ん・ やんちゃぼーず・を・ もてあます。」

もていく【持て行く】《動詞・カ行五段活用》 何かを持って、どこかへ行く。「墓・へ・ 花・を・ もていっ・てん。」

もてくる【持て来る】《動詞・カ行変格活用》 何かを持って、どこかから来る。「家・から・ 何・を・ もてき・た・ん・や。」

もてる【持てる】《動詞・タ行下一段活用》 ①多くの人の間で人気がある。異性にもてはやされる。「声・が・ 良()ー・て・ みんな・に・ もてる。」「女・の・ 人・に・ もてる・ 顔つき・や。」②持つことができる。「重たい・けど・ 向こう・まで・ もてる・やろ。」

もと【元、本】《名詞》 ①ものごとの中心や起点にあたるところ。「ここ・を・ もと・に・ し・て・ 広がっ・ていく。」「火・の・ もと・に・ 気・を・ つける。」②草や木の、根の出ているところ。「梅・の・ 木・の・ もと・に・ 草・が・ いっぱい・ 生え・とる。」③ものとものとが接したり付いたりしている部分。「腐っ・とる・ 枝・を・ もと・から・ 切る。」④そのものを作り上げた原料となるもの。「醤油・の・ もと・は・ 豆・や。」⑤その働きや作用を生じさせるために必要なもの。「あの・ 商売・は・ もと・が・ ぎょうさん・ 要る。」⑥そのものの以前の状況。「もと・は・ 魚屋・を・ し・とっ・た。」②③⇒ねもと【根元】、つけね【付け根】

もとい【元い】《感動詞》 しまった、間違えた、という気持ちを表して、発言を取り消して言い改めようとするときに言う言葉。「もとい・ 言い直し・ます。」◆間違ったことを言ったすぐ後でなければ、この言葉を発する意味が失せる。

もどかしい〔もどかしー〕《形容詞》 早く完成させたり終了させたいと思うのに反して、自分や他の人などの動作や反応が鈍くて、じれったく感じる。思うようにならないで、いらいらする。「お前・に・ やらし・とい・たら・ もどかしー・て・ かなわ・ん・さかい・ わし・が・ する。」〔⇒まどろこい、まどろしい〕

もどす【戻す】《動詞・サ行五段活用》 ①もとの場所や、もとの持ち主のところに位置させる。元の状態に復元する。「スコップ・を・ もと・ あっ・た・ 所・へ・ もどす。」②食べたり飲んだりしたものを吐き出す。「気分・が・ 悪ー・ なっ・て・ もどし・た。」③液体を水で薄める。「濃縮ジュース・を・ もどし・て・ 飲む。」④水を使ってやわらかくする。「寒天・を・ 水・で・ もどす。」■自動詞は「もどる【戻る】」■名詞化=もどし【戻し】⇒かえす【返す】、かいす(返す)、かやす(返す)⇒あげる。⇒みずをまわす【水を回す】

もとどおり〔もとどーり〕【元通り】《名詞》 以前にあったのと同じ位置や同じ状態。「破れ・た・ ところ・を・ もとどーり・に・ 直し・て・ 返す。」

もとのもくあみ【元の黙阿弥】《形容動詞や()》 一時は盛んになったものが、また元のようになってしまう様子。良くなったものが再び悪くなってしまう様子。「途中・は・ 勝っ・とっ・てん・けど・ 最後・は・ もとのもくあみ・に・ なっ・ても・た。」

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2017年11月 9日 (木)

【書籍版】明石日常生活語辞典 (558)    (通算2556回)

日常生活語 「も」④

 

もち【持ち】《名詞》 ①手などで支えたり提げたりすることこと。「右手・で・の・ 方・が・ もち・が・ 楽や。」②品質や機能が衰えず初期の状態を維持すること。「この・ 墨・は・ 擦っ・ても・ 減ら・んと・ もち・が・ 良()ー。」「この・ 蝋燭・は・ もち・が・ 長い。」③手にして使うようなもので、その人にちょうど似合ったり適したりしていること。「男もち・の・ 傘」④費用を負担すること。「旅行・の・ 費用・は・ 会社もち・や。」④所有すること。「金もち」「土地もち」

もちあげる【持ち上げる】《動詞・ガ行下一段活用》 ①手などでものを持って、上に上げる。「重たい・ もの・を・ もちあげる・ とき・に・は・ ぎっくり腰・に・ 気・を・ つけ・なはれ・よ。」②人を褒めておだてる。「もちあげ・られ・て・ 仕事・を・ 頼ま・れ・た。」

もちごめ【餅米、糯米】《名詞》 粘り気が強くて、ついて餅にしたり、赤飯や菓子の原料として使ったりする米。「もちごめ・を・ 入れ・て・ 赤飯・を・ 炊く。」■対語=「ただまい【只米、尋常米】」〔⇒もち【餅】

もちだす【持ち出す】《動詞・サ行五段活用》 元あった場所から、他の場所へ運んで移す。「布団・を・ ベランダ・に・ 持ち出し・て・ 風・に・ 当てる。」

もちつき【餅搗き】《名詞、動詞する》 臼と杵を使うなどして、蒸した餅米を強く押しつぶすように打つこと。「もちつき・に・ 使う・ 臼・と・ 杵・を・ 出し・てき・とい・てんか。」〔⇒ぺったんこ〕

もちっと〔もーちっと〕《副詞》 現在の有り様よりも少し程度を進めることを表す言葉。「もちっと・ 前・の・ 方・へ・ 来・てくれ・へん・か。」〔⇒もちょっと〕

もちぬし【持ち主】《名詞》 それを自分のものとしている人。所有者。「この・ 忘れ物・の・ もちぬし・は・ おっ・てや・ない・です・か。」

もちのき黐の木】《名詞》 赤い実をつけ、樹皮からは粘着性のある物質がとれる、常緑で背の高い木。「もちのき・から・ とりもち・が・ でける。」〔⇒もち

もちほり【餅放り】《名詞、動詞する》 祝い事や行事などがあるときに、大勢の人に向けて餅を投げ与えること。「お宮はん・で・ 正月・に・ もちまき・が・ ある。」〔⇒もちまき【餅撒き】

もちまき【餅撒き】《名詞、動詞する》 祝い事や行事などがあるときに、大勢の人に向けて餅を投げ与えること。「棟上げ・で・ もちまきする。」〔⇒もちほり【餅放り】

もちもち【餅々】《副詞と、動詞する》 食べ物に粘り気や弾力がある様子。「もちもちし・た・ 饅頭・で・ おいしい。」〔⇒もっちり〕

もちもん【持ち物】《名詞》 自分の所有としているもの。手に持っているもの。「もちもん・を・ 忘れ・ん・よーに・ する。」

もちゃつく《動詞・カ行五段活用》 粘り気があって、ものにくっついて離れないように感じられる。「餅・が・ 歯ー・に・ ひっつい・て・ もちゃつい・た・ 感じ・が・ する。」

もちょっと〔もーちょっと〕《副詞》 現在の有り様よりも少し程度を進めることを表す言葉。「もちっと・ 人数・が・ 増え・たら・ 有り難い・ねん・けど・なー。」〔⇒もちっと〕

もちろん【勿論】《副詞》 言うまでもなく明らかであるということを表す言葉。当然のことであるということを表す言葉。「私・は・ もちろん・ 行き・ます・よ。」

もつ【持つ、保つ】《動詞・タ行五段活用》 ①手で握ったり手の上に載せたりする。「片手・で・ ハンドル・を・ もつ。」②身に付けて、体から離さない。携行する。「忘れ・ん・よーに・ 定期・を・ もっ・とる・か。」③自分のものとする。所有する。「去年・から・ 携帯電話・を・ もっ・とる。」④自分が引き受ける。負担する。「今日・の・ コーヒー代・は・ わし・が・ もち・ます。」⑤力や性質や気持ちなどが備わる。「粘りけ・を・ もっ・た・ 走り方・を・ し・とる。」「甘み・を・ もっ・た・ 蜜柑」「自信・を・ もつ。」⑥そのままの状態で続く。長く使用に耐える。腐らない。「佃煮・に・ し・とい・たら・ 3月・は・ もつ。」「この・ 懐炉・は・ 朝・まで・ もつ。」「良()ー・ もん・は・ 長いこと・ もつ。」◆①~⑤の意味で使う場合は他動詞であり、⑥は自動詞である。■名詞化=もち【持ち】

もっきょう〔もっきょー〕(木曜)】《名詞》 1週間の7日間のうちの5日目で、水曜日の次、金曜日の前にある日。「もっきょー・は・ ナイター・が・ あら・へん・ねん。」〔⇒もく【木】、もくよう【木曜】、もくようび【木曜日】、もっきょうび(木曜日)

もっきょうび〔もっきょーび〕(木曜日)】《名詞》 1週間の7日間のうちの5日目で、水曜日の次、金曜日の前にある日。「もっきょーび・まで・に・ 返事・を・ ほしー・と・ 思う・ん・や。」〔⇒もく【木】、もくよう【木曜】、もっきょう(木曜)、もくようび【木曜日】

もっきん【木琴】《名詞》 長さの違う木の板を音階の順に並べて、先端に玉を付けた2本の棒で叩いて鳴らす楽器。「学芸会・で・ もっきん・を・ 合奏する。」◆鉄の板でできている楽器は「てっきん【鉄琴】」と言う。〔⇒シロホン【ドイツ語=Xylophon

もっこ《名詞》 土などを運ぶときに使う、藁などを網に編んで四隅に綱を付けた入れ物。「砂・を・ もっこ・に・ 入れ・て・ 二人・で・ かい・ていく。」 

もっこう〔もっこー〕【木工】《名詞》 木を使って家具やおもちゃなどを作ること。「技術家庭・の・ 時間・に・ もっこー・で・ 本立て・を・ こしらえ・た・ こと・が・ あっ・た。」

もっさり《副詞と、動詞する》 動作や作品などがあか抜けしていない様子。人柄などが野暮ったく洗練されていない様子。行動などが無粋で気がきかない様子。「もっさりし・た・ 話し方・を・ する・ 人・や。」「もっさりし・た・ 服・を・ 着・とる。」「もっさりし・た・ パン」〔⇒もっちゃり〕

もったいつける【勿体付ける】《動詞・カ行下一段活用》 わざと意味ありげに、重々しい態度をとる。持っているものを、人になかなか渡そうとしない。「もったいつけ・た・ 話し方・を・ し・やがる。」〔⇒もったいぶる【勿体ぶる】

もったいない【勿体ない】《形容詞》 ①使えるものが捨てられたり、使う価値のあるものが疎んじられたりして、惜しい。「ご飯粒・を・ こぼし・て・ もったいない・や・ないか。」「時間・を・ 無駄・に・ し・て・ もったいない・ こと・を・ し・た。」②過分の気遣いや行為に対して、おそれ多い。身に過ぎてありがたい。「そないに・ 褒めら・れ・て・ もったいない・ こと・です。」

もったいぶる《動詞・ラ行五段活用》 わざと意味ありげに、重々しい態度をとる。持っているものを、人になかなか渡そうとしない。「もったいぶっ・た・ 言ー方・を・ せ・んとい・てんか。」「もったいぶら・んと・ ちょっと・ 見せ・てんか。」〔⇒もったいつける【勿体付ける】

もっちゃそび(持ち遊び)】《名詞、動詞する》 ①ものをいじくりまわすこと。「食べ物・を・ もっちゃそび・に・ し・たら・ あき・まへん。」「筆箱・を・ もっちゃそびし・て・ めん・でも・た。」②子どもが遊びに使う道具。慰みものとして、もてあそぶもの。「赤ん坊・の・ もっちゃそび・を・ 買()ー・てくる。」⇒おもちゃ【玩具】

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